高齢者の生活管理には記憶力より注意力だという
高齢になると物忘れが多くなり、記憶力の減退を実感し、嘆くようになる。テレビを見ていて、よく知っている出演者の名前が思い出せないとか、新聞を読んでもすぐに忘れてしまうとか、何かをしようとして何をしようとしたか思い出せないなどのことがしょっちゅうある。
まして新しいことを覚えようというようなことは簡単ではない。合唱の歌の歌詞を覚えるのは大変な努力がいる。
そういう訳で高齢になると記憶力の衰えに目がいきがちであるが、Yahooニュースを見ていたら「記憶力より注意力が大事」という記事(日刊ゲンダイ)を見つけた。
「記憶力も大事ですが、注意力こそより大事」と、東京歯科大学精神科准教授の宗未来医師が言っているというのだ。言われてみれば確かにそうかもしれないと納得する。年を取るとうっかりミスがおおくなる。気を付けていても何かの拍子に失敗をするのだ。
先日もハガキの印刷をしていて宛名面に本文を印刷してしまった。注意していてやってしまったのだ。
私は2年以上前に運転免許は返上し車の運転はしないから、家族も自分も運転事故を起こす心配はなくなったが、信号無視や車のアクセルとブレーキの踏み間違えのような高齢者の事故はよく見聞きする。
記事では、「家事や金銭管理といった日常の生活管理能力との関係を調べた研究では、注意力の低下が最も生活管理能力に悪影響を与えていたと報告されている」と書いている。
そして宗未来准教授の次の指摘を載せている。
「火の不始末、転倒でのケガやお風呂での溺水、誤薬、詐欺被害といった高齢者の自立生活を破綻させるさまざまなリスクに直結するのも注意力であり、逆に注意力の低下をなんとかできれば、多少記憶力が落ちても、安全かつ自立した生活の延伸化が可能と考えられているのです」
我が家ではずっと以前からガスコンロではなくIHクッキングヒーターを使っている。知人で転倒による大怪我をした人がたくさんいる。転倒は怖いので気を付けているつもりだが、いつどこで転倒するかも知れない。
注意力を高める方法はないものか?非常勤講師を務める慶応義塾大学医学部精神・神経科で宗医師らはアロマセラピーによる研究をしたという。
その結果、朝晩アロマを嗅ぐだけで3カ月後にはアップしたというのだが、具体的な方法についてはまだ発表の段階ではないようだ。
さらに研究が行われる予定で、今回の結果は、経済産業省のシンクタンクである経済産業研究所のHPに近々アップされるそうだ。
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