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2020年6月 1日 (月)

WHO脱退という暴挙!

 トランプ米大統領は2ついに9日WHOからの脱退を表明した。WHOへの負担金を出さないと言っていたのが、「脱退」まで決めたのだ。

 理由はトランプ流の身勝手な言い分だ。「中国政府が新型コロナウイルスの感染拡大を隠蔽した」「米国が年間4億5000万ドルを拠出し、中国は4千万ドルしか拠出していないにもかかわらず、中国がWHOを支配している」と批判し、「改革を求めたが、彼らは拒んだ」と主張した。

 アメリカファーストのトランプ氏は、中国との対立を深めているが、自国第一主義はかつての世界のリーダーとしての米国をかなぐり捨ててしまった。

 WHO脱退は、米国が今のところ世界トップの新型コロナウイルス感染であり、10万人以上の死者を出している自らの失政へのいら立ちと八つ当たりであろう。

 これに対し、米国医師会は「新型コロナとの国際的な闘いで指導的な地位を捨てないように求める」と声明を出した。また、与党共和党内部からも懸念の声が出ているという。

 AFP=時事ニュースによると、世界から批判が巻き起こっているという。
 

 欧州連合(EU)は「いまは協力と共通の解決策を強化すべき時だ」 「国際的な成果を弱める行動は避けなければならない」とする声明を発表し、コロナウイルスへの対応に問題があったのは米国だとして、WHOへの資金拠出を恒久的に停止するとした決定を見直すよう求めた。
 

 ドイツではイェンス・シュパーン(Jens Spahn)保健相が、米国の決定は「残念」で、世界の健康増進の妨げになると述べた。
 

 米ジョージタウン大学(Georgetown University)教授(国際医療法)でWHOにも協力しているローレンス・ゴスティン(Lawrence Gostin)氏は、トランプ大統領のWHO脱退表明は「違法で無謀かつ危険だ」と述べ、トランプ大統領が議会の承認なくWHOから脱退することが可能なのか疑問を呈した。

 英医学誌ランセット(The Lancet)の編集者、リチャード・ホートン(Richard Horton)氏は、「狂気と恐怖が同時に来た」 「米政府は人道上の緊急時にならず者になった」と述べた。

 「狂気と恐怖が同時に来た。ならず者になった」のは、トランプ氏が米大統領になった時からだ。それ以後世界はどれだけ彼一人のツイッターでの言動に惑わされてきたことか。

 米国大統領選挙までまだ6か月あるが、その間にこのならず者への米国民の支持が続くのであろうか。世界の安全と共生のためにも米国民には賢明な判断をしてもらいたいものである。

 

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コメント

新型コロナ肺炎の感染者はアメリカでは今なお連日約2万人を超えています。死者も10万人を超えましたが、その多くが黒人やヒスパニックなどマイノリティーで、白人の3倍以上が死亡しています。最近では白人警官が黒人の首を膝で押さえつけて呼吸できなくなり死亡させるという事件が起こり、黒人の暴動が起きています。トランプ大統領の無策が続く限り感染者数が止まる気配がないのは、ブラジルとよく似ていますね。今こそ新型コロナ肺炎のワクチンを世界が力を合わせて作り出し、アフリカなど開発途上国の感染対策、医療支援が必要な時に、自分の失政を棚に上げて法的根拠もなくWHOを脱退するとは狂気の沙汰で、すぐに撤回するべきですね。中国にすべての責任をすり替えるトランプと言い、香港の自治を中国の法律で支配しようとする習主席といい、大国のリーダーの自国第一主義が世界中に広がっているようで、とても残念ですね。

投稿: danny | 2020年6月 1日 (月) 08時15分

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