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2020年5月11日 (月)

余りにもお粗末な日本のPCR検査

 新型コロナウイスる対策として、PCR検査の必要性が叫ばれてきたが、安倍首相は4月6日に、PCR検査を1日2万件にすると言ったにも関わらず、1か月余りたっても相変わらず8000件にもならない。

 尾身専門家会議副議長は、5月4日になってようやく「確かに日本はPCRのキャパシティを上げるということだが、他の国に比べて遅れた」と能天気なことをシャアシャアと述べた。

 PCR検査をやりたがらないのは、専門家会議のメンバーにやりたくない連中が多いからだと以前から言われていた。それに東京五輪を控えての政府の思惑もあったのだろう。

 主な国や地域の人口10万人当たりのPCR実施状況は次の通りである。(朝日新聞)
 

  米・ニューヨーク州  4485件
  イタリア       3159件
  ドイツ        3044件
  米国         1752件
  シンガポール     1708件
  韓国         1198件
  フランス       912件
  日本         188件

 日本はたった188件とは開いた口が塞がらない。あまりにも差がありすぎる。これは専門家会議や政府の大きな過ちである。

 安倍首相は非常事態宣言延長のとき、「責任は全て私にあります」と言ったが、例によって言葉で述べただけでどう責任を取るのかは不明である。安倍首相のいつもの言葉でのゴマ化しである。

 山梨大の島田学長が、PCR検査の早急な立て直しのためには、民間会社と地方の国立大学が大きな役割を担うべきだと主張した。それを受けて羽鳥モーニングショーなどはPCR検査のために可能なすべてのものを動員せよと言い出した。

 国立大学や医学部だけでなく、自然科学関係の学部や卒業生などを集めれば人材は足りる。自動検査ができる機材などは政府が買って配ればよいと言っていた。WHOの上級顧問の渋谷氏は全国民の検査をせよと言ってた。

 先日紹介した和歌山県の仁坂知事は、「小さな県の知事の言うことなどはマスコミが取り上げてくれない」と嘆いていたが、5月6日の朝日新聞で取り上げられた。

 新型コロナウイルスはいったん終息に向かってもまたぶり返すかもしれないし、次に新たなウイルスが出現するかもしれない。
PCR

 検査を含めて、今回の対策の様々な不備をしっかりと記録し、総括をしておくことが大事だ。

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コメント

欧米諸国に比べたら新型コロナによる死者数は断トツで少ない、だから日本のやり方は間違っていない。
今でもこのように言う人がめずらしくはありませんが、それはその人や近しい人が死亡していないどころか発症もしていない、さらには収入がゼロになるどころか半分にもなっていない、つまり余裕派だからだと思います。
そもそも死亡者数が増えたの減ったの多いの少ないので感染の状況を判断するとは、まるで700年も昔のペストの時代と変わらない知性ではないのか。
もっとも、人との接触を80%減らすにしても、陽性率や実効再生産数とやらにしても、数式はあるとしても、それに当てはめる実数をどこでどのように得ているのかははなはだ眉唾物で科学的を装っているだけではないのかとさえ思えてしまいます。
とはいえ、まずは個々人の検査なくして科学的判断が出来ないことは言うまでもありません。
SARS,MERS,毎年のインフルエンザ等の感染症を経験してきているのですから、たとえばリトマス試験紙のようなものを口の中につけて、5分か10分で陽性か陰性かが90%以上の確度で判定できる技術を一刻でも早く開発してほしいものです。
そして、まずは学校で全員の検査を実施すれば、これからも繰り返されるに違いない感染拡大のたびに今のような大げさな自粛をする必要はなくなるはずです。

投稿: たりらりら | 2020年5月11日 (月) 17時00分

PCR検査数が少ないのは、多くの陽性者がでると医療崩壊が起こるというのも大きな理由であった。また保健所が一元的に実施するのも厚労省の認可事案と
決められているので民間の参入は簡単ではない。先日の国会で野党議員から我が国には現在実際のPCR陽性者はどのくらいいるのかという質問があったが、それは事前通告になかった質問とのことで回答はなかった。そうなると陽性率はあまり意味のない指標になる。ましてや国際比較は無意味とさえいえる。何故なら、分母がPCR検査を実施した対象者の基準が
各国で違うからである。最近。緊急事態の出口戦略を見える化するために数字をという話がある。確かに数字にするとわかりやすく納得を得やすいが、いかようにもごまかせるのも数字である。その数字が
妥当性があるかどうかをきちんと検証しなければならない。私は新型コロナ肺炎で死亡した人の数字が
信頼できうる数字と思っているが、これとて新型コロナ肺炎による死亡とカウントされない死亡例もありうるのである。

投稿: Toshi | 2020年5月11日 (月) 09時26分

元はと言えば何が何でもオリンピックを予定通り開催したいために、感染者数をできる限り少なく見せて、日本は安全な国だと思わせたい。そのためには37.5度以上が4日続くという厳しいPCR検査基準を作って、帰国者、接触者センターに連絡をして保健所で検査する数を制限するということを3か月以上も続けてきた結果、4日以内に重症化して亡くなったり、軽症者や無症状者が自宅待機を余儀なくされて、感染者数の実態が全く分からない状況が今も続いています。保健所だけでなくもっと民間にも検査を委託したり、韓国に検査キットの支援を要請していたら、検査数を増やすことができたのに、相変わらず政府は言い訳ばかりで、今頃になって4日間ルールを改めるとか。感染者が入院できるベッドが全国的に不足しているのに、全国の病院を統廃合を促進するために644億円もの予算投入を決めたり、細菌通過率100%のマスクに466億円を遣ったり、やることなすことがあまりにも無策過ぎて海外から笑い種になることばかりです。このままでは感染者数もダラダラと増え続けることは誰でも予測できそうです。日本の感染者数と死者数はまったく信用できないというのが海外でも多数報道されています。

投稿: danny | 2020年5月11日 (月) 07時56分

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