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2020年5月 2日 (土)

和歌山県知事のメッセージから―①―

 私は和歌山県新宮市で育ったので南紀は故郷である。そんな関係で和歌山県庁のメールマガジン「和歌山通信」を送ってもらっている。
令和2年4月27日の知事メッセージは新型コロナウイルス対策についての知事の考えを述べたもので傾聴に値するものであった。長いので2~3回に分けて取り上げる。

 和歌山県では当局が、早期発見、早期隔離、徹底した行動履歴調査による観察網という「和歌山方式」でしのいできたと述べている。これは非常に重要なことだと思う。

 次に、コロナ感染が著しく進んだ県のトップも、国も「自粛」だけを声高に言っていて、メディアもそれに同調しているだけだと指摘している。国をはじめとする関係当局の対応はもっとやるべきことがあるはずなのにやられていないと言い、専門家がいるはずなのに専門家がきちんとアドバイスをしていないようだと言っている。本当にその通りだと思う。


◆ 知事メッセージ
 〇 新型コロナウイルス感染症対策 うらみ節

 このところ、 ずっと県を挙げて新型コロナウイルス感染症を防止するための対策を行ってきていますが、 その間ほとんど休みなしで働いてくれている県庁の多くの職員や医療関係者の皆さんに心から感謝申し上げたいと思います。

 しかし、 それにも関わらず、 心配をしていた福祉施設、 医療施設でクラスターが発生しかかっていて、 また和歌山市でも新しい患者が発生して、 大変です。 正確に言うとクラスターは同一場所で5人以上という定義なので、 福祉施設のさくら苑ではクラスター発生ということになります。 県では、 済生会有田病院、 紀の川市打田中学校に次ぐ3件目のクラスターという事になります。

 せっかく後々厳重経過観察とはいえ陰性であった人から陽転が出るなど、 さしもしぶとかった打田中学校の案件が落ち着いて、 これから退院者が続々と出て来るぞと思っていた矢先の事で、 またまた県を挙げて、 感染した可能性のある関係者を割り出して、 PCR検査などで隔離、 観察のかなり大きなオペレーションをしていますが、 こういうのが次々と起きて来ては、 段々と県の能力を超えてくる恐れがあります。

 今までは和歌山県では、 早期発見、 早期隔離、 徹底した行動履歴調査による観察網という「和歌山方式」で何とかしのいできましたので、 県民の皆さんに、 感染の現状はこの程度ですと不安感をことさらあおるようなことは言ってきませんでしたが、 どうももう少し、 感染リスクが高くなってきているような気がします。

 和歌山県は、 上記の県当局の行政の努力とともに県民の皆さんへの行動自粛のお願いも手遅れにならないよう、 4月12日、 4月17日、 4月23日と3次にわたり強めてきたものですから、 それらを全部足した全体の自粛要請レベルは、 おそらく実質全県で一番厳しくなっているのではないかと思います。 しかし、 県民の皆様に油断や楽観があると、 とても危ない状況に来ていますので、 あらためて遵守をお願いします。 県当局も、 まだまだ必死でがんばります。
 
 それにしても、 うらみ節みたいになりますが、 和歌山県で主として当局の努力で感染の爆発をかろうじて抑え込んでいるのに、 全国の大都市の惨状は目を覆うばかりになってしまって、 大阪との関係が切っても切れない和歌山県としては本当に困ってしまいます。

 したがって感染防止のために大事なことは、 大阪を中心とする県外からの感染流入の防止ですので、 大都市などで前から行っている感染源となりやすい業種、 施設の営業自粛の法的措置だけでは足りませんから、 県外から人が来そうな施設に対して県外の人は皆断って下さいという自粛要請も行っていますし、 24日にはゴールデンウィークを控え、 県外から今年ばかりは是非来ないで下さいという呼びかけも行いました。

 この部分は、 法律的権限もありませんし、 一部は、 法律上は営業を継続すべき、 すなわち自粛要請をするのはとんでもないという業種、 施設になっているものもありますが、 和歌山の位置付けと、 今大阪など県外で感染が荒れ狂っている状況からあえてそういう措置をとっているわけです。

 しかし、 考えてみますと、 コロナさえなければ、 それらはどうぞ来て下さいとプロモーションを熱心にしてきた産業が多く、 私が就任以来心血を注いで振興に力を入れ、 色々な手を打って育ててきた産業ばかりなのであります。 そう言う意味で自分で自分を痛めつけているようにつらい時期であります。
 

 だからどうしても、 なんで日本中こんなになってしまったんだとうらみ節を言いたくなるわけです。 大都市をはじめ、 感染が著しく進んだ地域のトップの人は、 それぞれの都道府県民にもっと自粛をしてくれ、 感染が進むのは、 自粛をしてくれないからだと強調されますし、 マスコミの報道もそればかりですし、 政府の対策も、 このところは特にそればかりになっているように見えますが、 私は本当にそうかと思っています。 感染が拡がるにまかせてしまったのは、 半分は人々の油断した行動だとしても、 半分は当局の努力が足りなかったからではないでしょうか。

 大都市のようにこんなに毎日何十人も、 百人以上も新規感染者が出てきたら、 完璧な抑え込みは到底出来ないけれど、 それでも抑え込み努力は続けなければいけない、 あきらめてしまっては、 もう爆発しかないと思います。 また、 感染者への対応にしても、 その人の安全を守るためと感染を更に増やさないために、 出来ることならした方が良い対応ということがあるはずだと私は思います。

 そのいずれも、 国には感染症対策の専門家が居るはずなのに、 感染症対策の当局の対応についてアドバイスをしているかというとあまりなく、 あっても後手に回り、 言っていることは、 別に専門知識が無くても政治家が考えつきそうな人々の行動の自粛ばかりを言っていて、 それがメディアでとても大きく報じられる、 それが現状のようで、 私も思わずうらみ節を言いたくなるのです。 そう言えば最近は疫学的調査というちょっと難しい専門用語も政府からも聞こえてきません。 それこそ、 和歌山県でまだ必死に展開している辛い作業なのですが。 専門家は主として医学と医療の専門家ではないのでしょうか。 その本当の専門分野で我々を導いてくれることがないのでしょうか。

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