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2020年4月17日 (金)

新型コロナウイルスとトランプ大統領

 米国における新型コロナウイルスの感染者の増大が中国・イタリアなどを抜いてダントツに世界一となっている。トランプ大統領は今になって戦争だと言っているが、米国が現状の状態になったのは、トランプ氏の思い付きの施策がもたらしたものだということは誰の目にも明らかである。


 4月14日の朝日新聞の「コロナ危機と世界」という特集記事はそのことを分かりやすく説明している。
 

 3年前の2017年に米疾病対策センターの世界保健担当だったジョーダン・タッペロ氏は「僻地の村から始まったアウトブレークが、36時間であらゆる大陸の大都市に届いて、世界危機を引き起こすことだってある。国境を越えなくても米国の経済に打撃を与える」と記したそうだ。新型コロナウイルスのパンデミックはまさにその警告が当たっていることを示した。

 米国のCDCは世界最強の感染症対策の機関とされる。「国境に到達する前に疾病と闘う」ことを使命の一つに掲げていて、「世界中の新たな病原体や疾病に立ち向かう」としている。

 新型コロナウイルスがイタリアで広がり始めたころ、テレビのあるコメンテーターはCDCの凄さに言及し、日本にも欲しいと言っていた。

 その米国でここまで最悪となり、終息が見えなくなったのは、アメリカファーストを掲げ、専門家の意見を軽視する政権の行動だと記事は書く。その通りだと思う。


 トランプ氏は国際保健分野は冷遇し、CDCの予算を削減しようとし、国家安全保障会議のパンデミック担当チームも18年に解体されたという。

 トランプ以前はよかった中国との関係は冷えてしまった。トーマス・フリーデンCDC所長は、「トランプ政権のメッセージは『中国に協力するな。彼らは敵だ』ということだと語っている。そして1月には中国からの入国制限をした。

 2月25日に、国立予防接種・呼吸器疾患センターのナンシー・メッソニエ所長が、「米国でも新型コロナウイルスの感染拡大が『起こるかどうかではなく、いつ起こり、この国で重症者が何人出るかの問題だ』と述べたをを聞いて、トランプ氏は「不必要に怖がらせている」と激怒したそうだ。

 トランプ氏が事態の深刻さを認め始めたのは、死者数が急増し、経済の悪化も不可避となった3月中旬で、批判を受けると、中国の責任追及を始めたのだ。そして「武漢ウイルス」と攻撃した。

 トランプ大統領のアメリカファーストと場当たりの施策が米国の新型コロナウイルスの蔓延を引き起こした。いわば自業自得である。迷惑なのは米国民だ。米国民はそれでもトランプ氏を次期大統領に選ぶのだろうか。

 米国がかつてのように世界でリーダーシップを発揮できない、発揮しようとしない大統領を頂いているのは、世界にとっても大きなマイナスである。次期大統領には良識あるリーダーシップの発揮できる人を選んで欲しい。と言っても民主党のバイデン氏しかいないが、バイデン氏はどんな人物なのか。少なくともトランプ氏よりはるかにましだと思うが。

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コメント

これまで安倍政権は危機管理では過去のどの政権より手際のいい対応でいろいろあった危機を見事に?乗り切ってきた。ところがこのたびのコロナショックの対応だけは、迷走ぶりが顕著である。それはこの問題が前代未聞、全くの想定外で危機管理の常識が全く通用しないからであろう。ひとえにリーダーの総合的な人間力に負うところが多いと思うが、残念ながら安倍総理にそのあたりの人間力は備わっているとはとても思えない。今までが運がよすぎたのである。そういえば8年前の東北大震災で東京電力
福島第二原発の炉心溶解在庫が発生し、これも想定外の事態が発生した時の総理菅直人が吠えまくっていたが、人間力、能力のなさを図らずも露呈してしまった。これほどの事態であるのでそれだけの能力を求めるのは酷な気もするが、本来、一国のリーダーになる人は有事に卓越した能力を発揮してほしいものである。

投稿: Toshi | 2020年4月17日 (金) 21時03分

今年の1月までは、次期大統領もトランプ氏で決まり、民主党の候補者選びなどやるだけムダ、という論調が大勢を占めていたはずです。
しかし、コロナ対応でここまで大失態を演じてしまうと、給付金の小切手にトランプの名前を印字して配っても、民意はどのような反応を示すのやら。
それにつけても恐るべきは我が安倍総理。
「小学校の給食マスク」と揶揄されても、お友達の会社が受注しているらしいと噂されても、布マスクだけはチュウチョなく発送を始めたようです。
大臣たちさえ着けようとしないマスクを一体誰が喜ぶのでしょう。高市総務相などは「マスク・デラックス」と言いたくなるほど上品なマスクを着用しています。
あんなものを配るくらいなら、どこかに1億数千万枚以上は死蔵されているはずの二千円札でも、とりあえずの口汚しとして配ったほうがまだましです(まさかシュレッダーでいつの間にか裁断されてはいないはず)。
すべてが的外れか2ヶ月おくれの安倍総理に代わろうという議員が自民党内部からも出ないとしたら、自民党も終わりです。

投稿: たりらりら | 2020年4月17日 (金) 13時24分

アメリカの初期の危機対応の失敗と同じことが日本にも当てはまります。クラスターつぶしだけに集中して、PCR検査は37.5度が4日以上続くという厳しい基準を設けて、検査難民が非常に多く出ています。40℃近い熱が出ても食事ものどを通らなくても検査を断られるケースがとても多くて、2月中旬から時間だけが過ぎて行き検査実施件数は、韓国の1日2万件、ドイツの週50万件に比べて、日本はこの50日間で10万件足らずです。その間に大勢の軽症者や無症状の感染者が検査してもらえず、野放しで感染拡大した結果、感染経路が不明の人が東京でも7割以上に増えています。しびれを切らせた自治体は、和歌山は県独自でPCR検査を、鳥取県や奈良県は20分で検査結果が出るドライブスルーのPCR検査を始めていますね。本来は国が先頭に立って検査を拡大するべきものを2か月近く遅らせてしまい、一体どれくらい感染者と死者がいるのか、本当のことは誰もわからないという状況は、とても大きな不安であり恐怖の原因ですね。

投稿: danny | 2020年4月17日 (金) 06時33分

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