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2020年4月19日 (日)

予想通りのトランプ氏のWHOへの分担金支出停止

 トランプ米大統領は14日、新型コロナウイルスをめぐるWHOの対応に問題があるとして、検証を終えるまでの間、拠出金の支払いを停止するとした。検証は何を検証するのか記事ではわからないが、「60日~90日」だと見通しを示した。

 トランプ氏はWHOが「中国寄り」と主張し、「最多の拠出金を支出している当事者として、説明責任を求める義務がある」と述べた。

 米国は18年、19年度、WHOの資金総額約56億ドルのうち、約15%に当たる約8億9千万ドルを拠出した。意外なのは世界第2位の経済大国の中国が第6位で、たった8千万ドルほどしか拠出していないことだ。日本は第4位で約2億ドル余である。

 トランプ氏が「米国の納税者は年4億~5億をWHOに提供しているが、中国は4千万ドルほどだ」と不満を述べた。その点に関してはトランプ氏の言い分に同意できる。中国はもう発展途上国ではないのだ。武漢の封鎖解除がされたときのきらびやかなライトアップを見ればわかる。

 トランプ氏の狙いは、米国内に高まるトランプ氏批判から目をそらせ、WHOに批判の矛先を向けさせるものと言われている。

 米国の拠出金が止まれば、WHOの途上国への支援に大きな支障が出ることは明らかである。そうなればパンデミックを抑えることができない恐れがある。その時米国の取った態度が厳しくついきゅうされるであろう。

 それでもあえて拠出を停止するのは、トランプ氏のアメリカファーストである。これまでにも地球温暖化問題で、彼流の屁理屈をつけてパリ協定から離脱した。いつかどこかでWHOの拠出金から抜け出してやろうと機会を狙っていたのかも知れない。

 WHOのテドロス事務局長を辞めさせろという署名が100万通を突破したとネットニュースに出ていた。テドロス氏のやり方にも批判されるところはある。しかし、パンデミックの最中にトランプ氏と中国の覇権争いでWHOを機能マヒさせるべきではない。

 国連事務総長のグレーテス氏は「国際社会が団結し、ウイルスを抑え込むために連帯して協働するときだ」と懸念を表明した。今後様々な教訓を検証する必要を認めつつ、「今はそのときではなく、WHOの資金を減らすときでもない」と述べた。
この世界危機を世界中が協力して乗り越えることが今やるべきことなのだ。

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新型コロナウイルス」カテゴリの記事

コメント

新型コロナウイルスがニュースになりだした頃から、ちょっとした問題になっているのが発生源です。
始めは中国の武漢だと言われたものの、中国の報道官が米軍が持ち込んだものだと反論を始める。
そう言われて黙っているようなトランプ大統領ではありません。Chinese Virusなどと、言ってはいけない言葉を口汚く繰り返す。
ただし、そういう政治上の応酬とは別に、今回のウイルスは、動物の中から自然発生的に出てきたというよりも研究室で作られた可能性のほうが高いという見方が年初からあり続けているのも事実です。
DNAの解析が飛躍的に進歩し続けている現在ですから、これからも繰り返すであろう感染爆発に備えるためにも、研究者たちには事実を追究してほしいものです。
なまじWHOが取り仕切ろうとすると更なる政治論争になりかねませんので、科学者独自の研究・議論を期待したものです。

投稿: たりらりら | 2020年4月19日 (日) 15時10分

こんな八方破れの大統領でさえ、米国内では40%程度の固定的な支持層がいると言われている。トランプは誰に何と言われようとこの支持層が喜ぶ政策を取れば良いと思っている。そういえばこの期に及んでも安倍政権の支持率は40%と下げ止まりしている。
不支持が上回ったとはいえ、これは結構高い支持率と言える。
私は一貫して安倍政権には不支持の立場であるが、世間は必ずしもそうではないのである。たとえ消極的支持だと言って支持は支持。二階自民党幹事長に至っては安倍総理4選さえ発言している。
麻生財務大臣の不規則発言は止まらないが、背景には選挙で落選することは絶対にないと信じているからだという。こうなると現行の選挙制度は何なのかと愚痴も言ってみたくなるではないか。

投稿: Toshi | 2020年4月19日 (日) 07時51分

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