オリンピック1年延期はよかった
25日の朝日新聞朝刊第一面に「五輪延期1年程度」という大見出しが躍っていた。前夜の安倍首相とIOCバッハ会長との電話会談で合意をしたというのであった。
バッハ会長は、4週間ほどかけて慎重に決めると言ったばかりのことであった。やはり地球規模でのコロナウイルスのパンデミックで、WHOがヨーロッパが中心になり、米国もさらにひどくなると言ったことや、カナダのオリンピック委員会とパラリンピック委員会が予定通り開幕ならば選手団派遣を見送ると公表、他国のオリンピック委員会も次々と延期を求めた。
有力国の米国が延期を要請。「最後は延期への道が、最も有望だとはっきりわかった」と声明を出した。さらにIOCの最大のスポンサーであり五輪開催に決定的な影響力を持つ米テレビ局NBCが、延期を受け入れる意向を示したのもおおきかったという。
オリンピック決定へのいきさつがどうであれ、この時期日本での開催は無理で、延期が一番妥当であり納得のできることであった。
愛知県の聖火リレー部局は驚愕したと語っていたが、リレーの出発が迫っていた福島県など各県でもおなじであったであろう。でも、延期決定が早くて聖火リレーの出発前でよかった。聖火リレーは来年やれることである。
これまでオリンピックに向けて準備をしてきた選手たちのショックは想像をこえるものであろうが、コロナウイルスの蔓延を考えると致し方のないことだと諦めるしかない。選手の場合は年齢が進むので体力や能力や気力を維持するのが大変だろうと思うのだが。
五輪1年延期で会場の確保とか売ったチケットをどうするかとか、組織委の人件費、選手村、ボランティア、警備、宿泊、バスなど、やり直さねけれならない課題が山積すると新聞は伝えている。1千億円を超える追加の費用の問題も心配されている。
せっかく開催真近かまで準備をしてきてコロナウイルスに腰を折られて悔しいが、今となっては1年後に開催できるよう祈り、努力するしかない。
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新型コロナ対策よりも五輪対策を最優先にした。
安倍総理が小池都知事が、そのことをどれだけ否定しようとも薄笑いでごまかそうとも、国民の99%以上は信じないにちがいありません。
WHOの判断に下駄を預けて責任逃れを図ろうとしたIOCに対していよいよ各国の選手団から批判が上がり始めると、4週間がどうこうどころかあっさりと延期の合意。
それとともに東京都の感染者数が少し増え始める。もはや隠し切れなくなってきたのでしょう。それでもまだ検査数は100にもとどかない。
安倍総理が小池都知事が、五輪に乗じた支持率上昇などという欲望を投げ捨てて1月中に、おそくても2月の始めに、感染国からの入国を停止し、検査を増強して軽症や無症状の患者は自宅待機という措置を取っていれば、これからの1ヶ月間に起こる状況はまるで違ってくるにちがいありません。
それにしても、五輪の制約が取れるやいなや、「オーバーシュート」だの「外出自粛」だの「ロックダウン」などと堰を切ったように言い立てるので、またしても店の棚は食料もトイレットペーパーもからからになっています。
投稿: たりらりら | 2020年3月27日 (金) 17時02分