酒を飲まない人が増えている?
2月19日の朝日新聞に「しらふで生きる人なぜ増えた?」という記事が載った。「しらふで生きる」という表現はいささか変だが、要するに酒は飲めるがあえて飲まないということだ。そういう人が増えているというのだ。
記事によると、近年アルコール離れは進んでいて、国税庁の調べでは、酒類の消費量は1996年度の約966万キロリットルから17年度の約837万キロリットルまで低下した。
そういえばテレビなどでビールが売れなくなったとか、日本酒が売れなくなった等ということを聞く。逆にノンアルコールビールがいろいろ生産されている。
厚生労働省の調査では、「ほとんど飲まない・飲めない」ひとの割合は1997年と2017年を比べると、20代男性が約4割から約5割、30代男性が約3割から約4割へ増えた。若い人の方が飲まない傾向があるのだ。
週3日以上飲酒する「飲酒習慣」のある人は20代男性で97年には31%いたが、2017年には16%まで下がった。
こうした傾向は米国でも80年代以降に生まれたミレニアル世代を中心に酒を飲まない生き方に注目が集まっているそうだ。米国ではソーバーキュリアス(Sober curious)というそうだ。
酒を飲まない人が増えている背景は?ニッセイ基礎研究所の久我尚子・主任研究員によると、
◎健康志向の高まり
◎低成長時代ゆえの節約志向
◎自己管理欲求の高まり
◎飲みニケーションの価値の低下
我々の時代は飲む機会がいっぱいあり、屋台があってその他に居酒屋やバーなどもり、さらに勤め先や地域でも酒を飲む会合が多かった。私が酒を初めて飲んだのは高校生のときで、神社の寄り合いにでたときであった。
低成長時代ゆえの節約志向というのも理解ができる。自動車が売れなくなったのと同じだ。若者の収入が低くなり余裕がなくなったのだ。
私は今でも週6日、夕食時に晩酌をしている。高い酒は買えないから1.8l、1000円前後の純米酒を探して買っている。乙種の焼酎を買うこともある。水で50%薄めて燗をして飲んでいる。この頃はビールに近いノンアルコールビールが出てきたので楽しみである。
アルコールの量は日本酒なら180ml以下、第3のビールなら350ml、2缶と決めている。健康のために飲みすぎないようにしている。でも、今のところ飲酒をやめようとは考えていない。
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私も人並み以上に飲める?方なので興味ある話題である。酒を飲まなくなった背景の一つに自己管理欲求の高まりとあるが、何だろう。要するにお酒に依存せずに節度ある生活する若者が増えてきた?ということか。そういえば昨今、へべれけに飲む人はいなくなった。飲みニュケーションの価値の低下とは酒を酌み交わしながら人間関係を深めることに最近の若者はまったく価値を見出さなくなったということか。地下鉄に乗ると殆どの若者はひたすらスマホを操作して仲間同志話し合っているのを見なくなった。
寒々とした人間関係になってきたと思うのは私だけか。論理の飛躍を承知で言うと、結婚しない若者が増えてきたというのも人間関係が煩わしいという世相を反映しているかもしれない。
投稿: Toshi | 2020年2月27日 (木) 12時24分