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2020年2月16日 (日)

鯛は頭から腐る

 和泉洋人首相補佐官と厚生労働省の大坪寛子官房審議官が出張先のホテルで隣同士の部屋を行き来できる「コネクティングルーム」を利用したことが問題になっている。週刊誌が取り上げ、13日の朝日新聞でも記事として取り上げている。
 

 週刊文春によると、2018年インドへ出張したさい、高級ホテルでコネクティングルームを使ったと報じた。
 これまでの衆院予算委でも取り上げられ、外務省はインド、ミャンマー―、中国、フィリピンの計4回の出張で同様の部屋を使ったと認めた。いずれも和泉氏の指示で大坪氏は隣のコネクティングの部屋であったという。
 

 12日の衆院予算委員会で立憲民主党の辻本清美氏が「公私混同」と批判したのに対し、菅官房長官は「公私は分けているということだった」とかばった。
 

 和泉氏は昨年8月に大坪氏と京都に出張した際も私的な観光をしていたと週刊文春が報じたが、菅官房長官は「公私は分けていた」とかばっていた。
 

 和泉氏と大坪氏は京都出張の時は、老舗甘味処でかき氷をたべ、和泉氏が大坪氏に食べさせてあげていた。その後恋愛成就の貴船神社に行き、腕を組んで歩いたり、和泉氏がお賽銭を渡したりしていたという。大坪氏は夫と別れているそうだが、和泉氏には奥さんがいるというから不倫である。
 

 そういう人物を公費の出張でいつも一緒に行かせるというのはおかしい。公費の出張を利用してついでに二人の旅行も楽しもうということで、何をもって公私の区別をするというのであろうか。
 

 海外出張にしても、国内にしても、高級官僚だから出張費も半端ではないはずだ。だから高級ホテルを利用できるのだ。出張の機会を利用して私的な旅行も楽しんでしまうというのはあり得ないことである。
 

 辻本清美氏が使った言葉を借りれば「鯛は頭から腐る」から、安倍首相が腐っているのでその下の連中も、議員や大臣や高級官僚腐ってしまうのだ。

 それにしてもテレビがこの問題を取り上げないのはおかしいとネットに批判がでていたが、何らかの力が働いてテレビではスルーしているのであろう。

 

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コメント

ネット上には「鯛は頭から腐る」以下の辻元議員の発言に対して「意味のない質問だよッ」と安倍総理が失言したようにとらえて、辻元清美の発言こそくだらない意味のない質問だと反撃しているものも少なくありません。
しかし公開されている「衆議院インターネット審議中継」を再生してみれば、安倍総理のヤジの発火点はそこではないと思えるはず。
和泉氏と大坪氏は公私混同のラブラブ旅行をしているのではないのか、そういう二人にはけじめをつけさせるべきではないのか、と総理に問いただしているにもかかわらず菅官房長官が割り込んで、いつもながらのスッカラカンの答弁をくりかえし、総理からはけじめをつけさせるという返答はない。
それで辻元議員が、和泉首相補佐官は「加計学園の真実を知っているから厳しく処分できないんじゃないのか」と追い撃ちをかけた。総理のヤジ心に火がついたのはそこからだと思えます。
ウソしかならべない安倍総理が、明らかに本心を漏らしてしまうのが、森友や加計問題を蒸し返されてヤジを飛ばす時です。

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