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2020年2月 7日 (金)

国民愚弄の安倍首相

 「桜を見る会」問題などで追及を受ける安倍首相だが、朝日新聞によると、「繰り返し」と言い添える答弁を連発しているという。野党の質問時間は党によって決まっており、限られた野党の時間を減らすため、首相は時間稼ぎをしたり、論点ずらしをしてのらりくらりと逃げ回っているのだ。

 1月27日から始まった予算委員会は8日間開催されたが、首相が「何回も答弁しているが」「従来回答しているが」などと、以前と同じ答弁だと自ら言い添える場面が目立つという。朝日新聞の集計によると、なんと112回に上ったというのだ。テーマ別では、「桜を見る会」が88回、「IRの問題」が14回だという。

 過去とおなじ答弁を続けることは再三あり、実際の「繰り返し」答弁はもっと多いそうだ。野党の貴重な質問の時間を「繰り返し」答弁で費やし、挙句の果てに「つまびらかに申し上げられません」などと答弁されてはたまったものではないであろう。国会だけでなく、国民を愚弄してるのも甚だしい。

 こういう安倍首相の戦術は、野党が疑惑追及ばかりしているという印象を国民に広げようという狙いがあるのだ。2月5日、安倍首相自ら「延々とこういうやり取りをやらなければいけないのは恐縮だ。重大な問題が沢山あるにもかかわらず、(野党は疑惑の)レッテル貼りをしている」と強調した。その原因が安倍首相自身の答弁の仕方にあるのは明白なのに、よくも図々しく言えたものだと呆れる。

 メディアや一部安倍首相サポートの評論家の中には、「バラエティ番組化した国会」などと評して、野党がその原因を作っていると言っている。前記の2月5日の首相の発言に対し、小川氏はすぐさま、「(夕食会の)見積書や領収書を示せばすぐにレッテルをはがせる」と反論したが、その通りである。

 その夕食会をめぐり、衆院予算委員会で、会費一人5000円という価格設定について、首相とホテル側との間に「合意」があったとの認識を示した。首相は「合意がなければ参加者に5000円と伝えられないとも述べ、「合意」を認めたのだ。

「桜を見る会」問題が臨時国会で取り上げられて以降ずっと追及されてきたのに、800人に及ぶ参加者がホテルと個々に取り決めたことだなどと言い張ってきた。この無駄な時間は何だったのか。政府は招待者名簿を破棄し残っていないことを盾に様々な説明を拒否し続けている。これも公文書管理法違反をしておきながら正当化しようとしているのだ。

 安倍政権は、当ブログが再三指摘してきたように、小選挙区制で得たまやかしの圧倒的国会議席を背景に、自分たちの間違いを正当化し、言逃れて、やりたい放題のことをしてきた。大事なことは「閣議決定」という宝刀を抜いて、自衛隊の海外派遣や、検事長の定年延長までやってきた。憲法無視、国会無視も甚だしい。国民はここまで愚弄されても黙っているのか。

 

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