サンデーモーニング「幸せになれない時代」を見て
新年初のサンデーモーニングで「”幸せ”になれない時代~分断と格差深まる世界」という特集があった。欧米をはじめ世界各地で戦争や争いが起きている状況を紹介し、それについて考えようということであった。その中で社会心理学者の加藤諦三氏の提起をもとにコメンテーターが意見を述べていた。
加藤諦三氏の提起は、分断や格差など世界で起きていることの原因は、脳の中の無意識の幼児化だというのだ。トランプ氏のアメリカファースト、これは「わがまま」であり、英国のEU離脱は「理想放棄」である。移民・難民の排斥は「異なる者への恐怖」、フェイクニュースは「反応がほしい」、軍拡競争は「優位」と分析している。幼児化の裏には「不安」があると指摘している。
幼児化はいつごろから始まったのか、昔はなかったのかなどについては説明がなかったので不明である。アメリカでは大統領選を前にトランプ陣営は支持するメディアを動員して民主党をこき下ろしている。パリ協定からの離脱にしてもそうだが、彼のやり方は全て感覚的、幼児的である。北朝鮮の金正恩氏はきっと臆病者なのだろう。だから強く見せようとして強権的に振舞っているが根は幼児そのものだ。
翻って我が安倍首相はどうであろうか。森友学園、加計学園などの問題ではのらりくらりと隠し通し、桜を見る会問題も同じ手口である。アベノミクスは成功だと言い張っているが、一部の大企業や富裕層に恩恵があっただけで、トリクルダウンはなかった。トランプ米大統領のお機嫌取りで自衛隊を海外派遣できるようにしたり、実際に派遣するところまできた。関税問題でもトランプ氏の言いなりになって日本の利益にはなっていない。戦闘機の大量購入もトランプ氏のためだ。大人としての対応が一つも見られず、まさに幼児化していることがわかる。
大事なことは、我々国民が知らず知らずのうちに感化されて、幼児化しないことである。物事をきちんと見て自分の脳で判断し対処することが肝心だ。気が付いたら・・・・取り返しがつかないことになっていた・・・ではすまされないのだ。
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