面白かったM1グランプリ2019
以前はM1グランプリを見ていたが、blogで面白くないと書いて以来見ていなかった。22日放映のM1グランプリは久しぶりに覗いてみようと思って夕食後見始めた。最後の3組が決まるまで見た。3組による決勝戦は録画をしておいて翌日に見た。
2019年の参加者数は5040組で、その中から3組が勝ち残ったのだが、漫才をやる芸人が5000人以上もいることに驚いた。グランプリを取ると1000万円の賞金と副賞が4つももらえるとはいえ、5040組の参加はすごい。
最終の3組に残ったのは、その前の決勝段階で最高得点を獲得したミルクボーイ、2番目のかまいたち、3番目のペコパであった。演技時間は僅か4分で、短い時間で笑いを取らなければならない。この3組はいずれも決勝と同じパターンの演じ方で勝負をした。
ペコパは高齢者が高齢者に親切にする、かまいたちは自慢できるものは隣のトトロを見たことがない、ミルクボーイは、お母さんの好きなものを忘れた?というものであった。いずれもネタの処理の仕方が新鮮で聴衆を引き込むものがあった。これまでのように大きな声を出したり、どついたり、動き回るというような奇抜なことで笑いを取るのではなくて、言葉の面白さを生かして笑いを取るやり方であった。これはかねて私がブロブで指摘していたことである。最近の漫才は面白くないというのは言葉のひねりがないからである。
3組とも甲乙つけがたいものであった。ある審査員はみんなに上げたいと言っていたし、面白かったというのは一致していた。その中でミルクボーイが7人中6人を獲得してグランプリに輝いた。
ミルクボーイもペコパも知られていない漫才師のようであった。私も初めて見た。とくにミルクボーイは「今年初めてテレビに出た」と言っていたのが印象的であった。
上沼恵美子は珍しく始終笑顔で褒めていたが、翌日の番組では、ミルクボーイについて「久しぶりに天才を見た。ネタが天才や」と絶賛したという。さらに、「終わってみればみんな粒ぞろい。びっくりしたわ」「昨年までは鶏の決闘みたいな、そんな漫才がほとんどやった。早口で奇声を上げてみたいなのバッカで、耳痛かったし飽きてきた。今回はちゃんと寄席に行った気持ちになった」と褒めたたえたそうだ。
MIグランプリ2019を見てよかったと思ったのは私だけではないだろう。
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