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2019年12月 2日 (月)

マジックはタネを知ったらおしまいよ

 グループホームへ行ってマジックを見せていたが、二人の高齢の女性が、自分でも覚えたいというので教えることにした。90歳と高齢なのに感がよく、興味が強く、熱心に覚えてくれる。レパートリーがいくつか溜まったので、クリスマス会で披露したいと言った。マジックは覚えれば誰かに見せたくなるし、見てもらうことが大事だ。

 「ランビのロープ」というのを教えたとき、「このマジック、不思議に思うかしら?」と言った。教える前に演じて見せたときは、非常に驚いていたのだ。このマジックは昔からあるもので、難しい操作はなく、それでいて不思議だと思わせるマジックである。

 現象は、長短2本のロープがあることを示し、持ち替えたとき、2本のロープを引っ張ると同じ長さになる。そこで見ている人は「アレっ?」と不思議がる。次にロープの端を左手に入れて右手で引っ張り出すと1本の長いロープになっているというマジックで、ここで見ている人はまた驚くのだ。ランビのロープをいろんなところで見せたが、どこでもみなとても不思議がってくれる簡単でいいマジックだ。

 私が教えた高齢女性たちが「不思議に思うかしら?と言ったのは、自分たちがこのマジックのタネを知ってしまったからである。何も知らないで見たときは不思議だったのだ。「タネを知ってしまえばおしまいよ」である。

 だからマジックを演じるとき、サーストンの3原則というのがある。

①演じる前に現象を説明してはならない。

②同じマジックを繰り返してはならない。

③タネ明しをしてはならない。

 タネ明しをすると、そのときは「ああ、そうだったのか!」と喜ぶが、その手品には2度と感動しなくなる。テレビでマギー史郎などはわざとタネを明かすことがある。タネを明かされた手品は他の人が演じても不思議に思ってもらえない。

 ある介護施設に行ったとき、仲間の一人がタネを明かした。そのためそのマジックや類似のマジックその施設ではやれなくなってしまった。演じる人は、自分では不思議でなくても、初めて見る人には不思議なので、不思議に感じてもらえるように演技をすることが大事なのだ。

 

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コメント

マジックのイロハも知らない私は、ただただ目をみはるばかりで、そのトリックを考える気さえ起こりません
他方、憲政史上最も軽薄な首相と言われる安倍氏がどうしてこうまで長々と政権の座に居座っていられるのか、そのマジックのタネをマスメディアが明かそうとしないことには次第に怒りすら覚えています。
辛坊某にしろ木村太郎氏にしろ、その他その他が「野党はいつまで桜をネタにしているのか。ほかに審議すべき重要な問題はいくらでもある。」といかにももっともらしく、その実ただの政権擁護を続けているのには哀れさえ覚えます。
NHKは安倍政権になってから首根っこをおさえられた、などと言う人もいます。しかし木村太郎氏はNHK時代は看板ニュースキャスターだったことを考えれば、NHKの報道の闇は根深いと言えます。
このまま安倍政権が長引けば長引くほど、日本は一段と植民地化するばかりでしょうが、アメリカからの独立ではなく隷属への道を大きく開いたのも、安倍氏ではなく、先ごろ亡くなった中曽根康弘氏であるというのは多くの意見と言えるでしょう。

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