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2019年11月 8日 (金)

「空腹にまずいものなし」のメカニズムが解明されたという

 5日の朝日新聞に「空腹にまずいものなし」解明という記事が載った。生理学研究所の中島健一郎准教授らのグループが、空腹時に味覚を調節する神経系をマウスの脳内で発見したというのだ。

 空腹時に味の感じ方や好みが変わるのは知られていたが、その仕組みはわかっていなかったという。研究グループは、脳の中枢にある「AgRP神経」が空腹時に活性化し、食欲をわかせる仕組みに着目した。そして、ヒトと味覚の感覚が近いマウスを使って、この神経が味覚にどう影響しているかを調べた。

 その結果、脳内の「外側中隔核」と「外側手綱核」につながる神経が、それぞれ味覚の調節役になっていることが分かったという。中隔核は不安感に、手綱核は嫌悪感にかかわる中枢神経としてい知られている。空腹でその働きが抑制されることで、中隔核が甘味に対する嗜好性を上昇させ、手綱核が苦味の感受性を低下させているという。

 脳の中の働きで、腹が減っていればまずい物でも抵抗感なく食べられる仕組みを持っているというのは、素晴らしいことだ。中島准教授は「進化の過程で、飢餓状態の時に効率的にエネルギーを摂取し、多少悪くなった食べ物でも妥協して食べられるように味覚を変化させるメカニズムが引き継がれてきたのではないか」と説明している。その通りだろう。

 今は飽食の時代で、金さえあれば食べ物は手に入る。おいしいと感じるものをより分けて食べている。戦時中、戦後の食糧難の時代には、食べられるものなら何でもよかった。サツマイモやダイコンが主食であったが、それさえ僅かな量しか与えられなかった。いつも空腹であったから何でも食べられた。生きていくために脳内で調節をしてくれていたのだ。

 マウスによる実験で解明されたというが、おそらくどんな動物の脳にも同様の仕組みがあるのだと思う。野生の動物の場合は食料を手に入れるのが一苦労だから、この仕組みが発達しているはずだ。

 私は1日2食で、夕食とブランチの間は15時間あまり、ブランチと夕食の間は8時間ぐらいある。空腹の時間が長いわけだが、こういうときにもこの脳内のメカニズムは働くのであろうか。腹が減っていると確かに「食べたい」という欲求が高まる。それがメカニズムが働いているサインなのだろう。

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