NHKスペシャル「『ご飯』は健康長寿の敵か味方か」を観て
先日栄の大型書店に行った。健康の本棚を眺めたら、「糖質制限」に関した本がずらっと並んでいて、こんなにもあるのかと驚いた。5年ほど前に糖尿病について調べたくて、アメリカの医師が書いた本1冊と日本の医師が書いた本を2冊読んだ。いずれも糖質制限が大事で、糖質を制限すれがっ糖尿病の予防や治療になるというものであった。それについてはblogに書いたことがある。そのころは糖質制限を勧める本は数冊であった。それが今や驚くほど出ているのだ。番組では過度の糖質制限は健康に良くないと警告していた。
私はご飯やパンは食べるが食べすぎないように、ご飯は茶わんに1杯程度、食パンなら1枚程度しか食べない。ところがこの番組では、ご飯が大事だというのであった。
人類は太古の時代から木の実や木の根などを食して、炭水化物を摂っていたが、日本では米を食べるようになり、それを栽培するようになって、米が日本人の主食となった。以来日本人は米を食べ続けてきた。戦前はもちろん、戦後も米が食べられるようになると、弁当やおにぎりなどで米をいっぱい食べた。中学生の頃、土方と言われる肉体労働者が大きな弁当箱にご飯を詰めて、梅干しだけで食べていたのを覚えているが、立派な体格をして力仕事をしていた。
その頃農家の母方の祖父母の家に「食いつなぎ」で夏休みになると行った。食事は米のご飯と味噌汁とラッキョがおかずであった。おにぎりを作って時は赤ん坊の頭ほどもあるおにぎりで、祖母は小さいおにぎりを馬鹿にしていた。寿司でもご飯が多いのがいいとされていた。私はそういう食事が心配で名古屋まで行き、中保健所で相談にのってもらったことがあるくらいだ。
番組では日本人が米のご飯をたっぷり食べてきたことにより、遺伝子にアミラージ遺伝子というのが沢山出来たのだという。日本人は7ぐらい、外国人は2~3個だという。それによってインシュリンの出る量が少なくなり、太りにくいのだそうだ。確かに日本人は太っている人が少ない。
ラオスのナムヨン村では食事はほとんどご飯で、4人家族で1日に3kgもの米を食べるのだそうだ。それなのに体格がよく筋肉ももりもりしている。また生活習慣病がないのだとか。調べたらプリポテラ菌が多く、その菌が短鎖脂肪酸に変えていることがわかった。
米は炭水化物だけでなく、たんぱく質や脂肪も含み、さらに食物繊維とかミネラルやビタミンなども含んでいてとても良い食品なのだそうだ。だから米のご飯を食べることが大事だという。ただ食べる量は毎食茶わん1杯を目安にすることを勧めていた。我が家では茶わん1杯だからよかったかなと思っている。
番組では面白い実験をした。外国人と日本人をそれぞれ15人のグループにして、クラッカーを食べ、どちらが速く甘みを感じるかを調べた。日本人のグループが速いことが分かった。先に書いたアミラーゼ遺伝子が多いので甘みを感じやすいのだそうだ。子どもの頃、ご飯に醤油を少し垂らして食べると甘みが出ておいしかったことを思い出した。
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