2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 私物化された「桜を見る会」 | トップページ | 開田高原、奈良井の宿バス旅行―①― »

2019年11月17日 (日)

大嘗祭公費支出に疑問

 14日夜に天皇即位に伴う皇室行事「大嘗祭」の中核儀式「大嘗宮の儀」が行われた。皇居・東御苑に建てられた祭場「大嘗宮」は、この儀式のためだけに建てられたもので、すぐに取り壊されるのだ。大嘗祭の費用は24億4000万円にものぼる巨費だ。それが公費支出される。

 これに関して秋篠宮は「宗教色の強いものを国費で賄うことが適当かどうか」と以前記者会見で述べられたが、その通りだと思う。しかし、まともに検討された節はない。平成天皇の退位に伴うものなので、十分に検討をする時間があったのに、政府や宮内庁は議論をしなかったようだ。

 朝日新聞によると、新たに即位した天皇が、皇祖神とされる天照大神と全ての神々に新穀を供え、自らも食して国家の安寧と五穀豊穣を祈る一世一代の儀式だ。大嘗宮は大小30余からなる建物があるという。これは完全に神道の儀式である。憲法によれば特定の宗教に国家や公務員がかかわってはならないのだが、政府は解釈によって国費支出を決め、祭殿の建築等に公務員が関わった。

 儀式は伊勢神宮の方角に向かって行われたようだが、それならすぐ取り壊す祭場を建てずに、伊勢神宮で行えばよかったのだ。また、儀式は参列者も見ることはできず、大嘗宮の内部は公開されない。それは「雲の上」のものとして神秘なものであることを強調するためだ。

 国費を使うのに、国民主権を明記し、民主主義憲法のもとで隠した形で行われるのはどうかと思う。戦後2回大嘗祭が行われたが、この儀式によって天皇の神格化への道がつけられたと思うのは私だけか。

« 私物化された「桜を見る会」 | トップページ | 開田高原、奈良井の宿バス旅行―①― »

憲法問題」カテゴリの記事

コメント

かなり保守的ではあるものの右翼的にはなりたくない私は、皇室に対しては淡白な視線を持とうとしています。
従って、ゆうべのテレビニュースで「大饗の儀」とやらが行なわれたという映像が流れた時には、まだこんなことが続いているのかと呆れ果ててしまいました。
まさか出席者から5000円の会食費を集めて行なわれたはずもなく、逆に交通費や宿泊費を支給したにちがいありません。
ともかく、大嘗祭を今後も続けるのであれば、京都御所か伊勢神宮で質素にお願いしたいもの。
そして、桜を見る会はもとより園遊会も、もしもこれからも続けるのであれば、功成り名遂げた著名人などわざわざ呼ばないでほしいもの。
福島原発で廃炉のために闘っている名もなき人、被災地にボランティアに出向いている人達をねぎらってほしいものです。

即位関連予算が前回の3割増えて166億円を超えているようですね。安倍総理にしてみればたかがステルス戦闘機1機分程度ではないかと。147機購入したのだから、もう1機増やしただけくらいの金銭感覚か。今回の即位の礼に始まる儀式にたびたび映る安倍総理の姿。それに人気歌手グループを政治利用して、天皇陛下万歳の連呼。天皇制に何の疑問も問いかけないマスコミ。いつからか天皇制を論ずることもタブーになってしまったこの国は世界から取り残されて、もはや先進国とはどこからも認められていないのに、未だに先進国だと大きな錯覚を抱かせる「日本は素晴らしい」という自画自賛番組が増えてきましたね。誰も認めてくれないから自分で慰めるしかない所まで来てしまったようですね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 私物化された「桜を見る会」 | トップページ | 開田高原、奈良井の宿バス旅行―①― »