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2019年11月 6日 (水)

憲法公布73周年 憲法9条を守ろう 2019愛知県民のつどい

 11月3日に「憲法公布73周年 2019愛知県民のつどい」が名古屋市公会堂で開かれた。チラシに入場券はローソンなどで買えると書いてあったので、ローソンで買ったら手数料を110円取られた。当日券を会場で買うと1000円なので、手数料分高くついた。チラシにコンビニで買うと手数料がかかると書いておいてほしかった。

 開場の12時少し前に公会堂へ行くと、長い列ができていた。2階に上がってステージが見下ろせる席を取った。続々と人が入ってきた。この日の講演者は姜尚中東大名誉教授なのでどんな話をされるか楽しみであった。

 開会あいさつの後、第一部はアトラクションであった。姜尚中先生は1階の最前列に座っておられるのが見られた。アトラクションは2つあり、最初は「PEACE 9 in 愛知合唱団」で、「約束のうた」「子どもの大空」「私を褒めてください」の三曲が歌われた。どれも平和や憲法や子どもの幸せを歌う良い曲であった。ジェームス三木作詞、きたがわてつ作曲の「私を褒めてください」は憲法が主人公のメッセージソングであった。最後に詩を載せて置く。

 合唱の次は「中部フィル楽団員による木管五重奏と歌」で、サウンド・オブ・ミュージックメドレー」であった。歌手の吉田友紀さんが木管楽器を説明し、それぞれの音を聞かせた。サウンド・オブ・ミュージックは吉田さんがあらすじを紹介ながら歌を歌った。木管五重奏を聴くのは初めてであったが、とても良い試みであった。

 休憩の後14時25分から姜尚中先生の講演が始まった。現在の日韓の対立した状況や日韓の関係を日露戦争にまで遡って話された。日露戦争は朝鮮半島支配をめぐる日露の戦いであったこと。朝鮮が日本に併合されて植民地としての苦難が始まったこと、植民地にされた朝鮮の苦しみは分かってもらえないだろうと言った。姜尚中先生は朝鮮戦争の年に生まれたそうだ。まだ朝鮮戦争は終わっていないと言われた。

 日本には150万人~200万人の在日の人たちがいる。その人たちは日韓基本条約ができるまで朝鮮半島に行くことができなかった。この条約によって日本から韓国に支払われて金は賠償金ではなく、当時の朴軍事政権への祝い金であったと述べた。韓国は安全保障は米国によって、経済発展は日本に頼ることになった。

 姜尚中先生は金大中氏と親しかったそうで、彼の思想を何度も話された。民主主義は血で達成すると言ったそうだ。軍事政権から民主主義を勝ち取るために多くの犠牲があったということだ。2000年に金大中氏が北朝鮮を訪問南北融和が図られるかにみえた。

 戦争体験が戦後日本を支えたと話されたが、それは確かにそうだが、あの忌まわしい戦争時代への反省は不十分だと私は思っている

 南北問題は外交によって解決すべきだと話した。現状のパワーバランスを維持したいのは日本、変えたいのは韓国だという。ナショナリズムを超えて、Peace makingをしなければならない。姜尚中先生はトランプ米大統領が北朝鮮と対話したことを評価した。中国封じ込めは新しい冷戦になるとし、日本、米国、ロシア、中国、韓国、北朝鮮の6か国で北アジアにこれまでと違う平和の枠組みをつくり、アジアの安定を目指すべきだという。

 姜尚中先生は南北朝鮮が統一し安心して暮らせることを夢見てその早期実現を目指して思索をしておられると受け止めた。

     わたしを褒めてください

      【作詞】ジェームス三木
      【作曲】きたがわてつ
   この世に生まれて 60年
   わき目もふらず はたらきました
   あれから日本は 戦争を
   一度もおこして おりません
   あれから日本は 外国人を
   一人も殺して おりません
   なんてすてきな 国際貢献
   どうかわたしを 褒めてください
   この世に生まれて 60年
   わたしはまだまだ 役に立ちます
   百年わたしが 生きたなら
   世界はきっと 気づくでしょう
   日本の憲法 第九条が
   みんなの夢であることを
   どうかわたしを 守ってください
   おはらいばこに しないでください
   
   そらから爆弾 おとしますか
   それとも愛を 信じますか
   決断するのは 日本国民
   主権を持った あなたです
   どうかわたしを 守ってください
   おはらいばこに しないでください
   なんてすてきな 国際貢献
   どうかわたしを 褒めてください

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