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2019年11月13日 (水)

首相にあるまじき行為、安倍首相の野次

 6日の衆院予算委員会で、行政府の最高責任者の安倍晋三首相が、またも閣僚席から国会議員にヤジを飛ばしたのだ。立憲民主党などの会派に所属する今井雅人氏の質問中に発せられた。 加計学園問題を巡り、文部科学省が公表した文書に萩生田光一文科相が登場することから、萩生田氏に経緯を問う今井氏に、閣僚席の首相が「あなたが(文書を)作ったんじゃないの」とヤジった。

 また、安倍晋三首相が8日の参院予算委員会で、質問する立憲民主党の杉尾秀哉氏を指さしながらやじを飛ばしたとして、杉尾氏が抗議する一幕があった。杉尾氏によると、放送局に電波停止を命じる可能性に言及した2016年の高市早苗総務相発言について質問した際、首相が自席から杉尾氏を指さして「共産党」とやじった。金子原二郎参院予算委員長が「不規則発言は厳に慎んでほしい」と注意した。

 これらの安倍首相の野次については、10日のサンデーモーニングで知ったが、唖然としてしまった。特に、指をさして「共産党」と言ったというのには恐ろしさを感じた。「共産党」=「アカ」であり、戦前から戦後もずっと使われてきた忌わしい言葉である。自由主義的な観点からの発言や行動に対してでも「共産党」、「アカ」は国民に恐怖を与えるものであった。

 共産党は合法的な政党として国会にも議席を持っているれっきとした政党である。それを貶めるような治安維持法時代と同じ使い方をしたのだ。相手の議員は立憲民主党である。立憲民主党も共産党と同じ「アカ」だと決めつけたのだ。

 三権分立の行政の長が、立法の国会でヤジる行為はあってはならないことだ。単に品がないとか低劣だとかだけの問題ではなく、立法府を馬鹿にしたものである。首相たるも者は言論で議論をすべきである。その上「共産党」と指を差してまで言ったのは絶対に許してはならないことである。

 安倍首相のこれまでの野次で記憶に残るのは、

 ●「日教組は(献金を)やっているよ」(2015年2月19日、衆院予算委。砂糖業界からの農相への献金問題を追及されて。

  後日、事実誤認として謝罪)

 ●「早く質問しろよ」(同年5月28日、衆院特別委で)

 ●「まあいいじゃん。そういうことは」(同年8月21日、参院特別委で。閣僚答弁の誤りを指摘されて)

 ●「反論させろよ、いいかげんなことばかり言うんじゃないよ」(17年6月5日、衆院決算行政監視委で。加計学園問題をめ

  ぐる質問に)

 実は、今年だけでも26回の不規則発言をしているという。国会会議録を調べてみると、今年だけでも、話題にならなかった「口撃」を含め、少なくとも13の会議・委員会で26回のヤジなど不規則発言が記録されていたというのだ。どれも質問者の質問中に閣僚席から発したものだという。

 こんなことを許している国会も、非難しないマスメディアも、何をしているのかと言いたい。メディアは厳しく批判すべきである。

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