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2019年10月13日 (日)

NPOとうかいマスターズオーケストラのコンサート

 NPOとうかいマスターズオーケストラ 第22回人生の達人のための音楽会のコンサートが10日にしらかわホールであった。18時開場であったが15分ぐらい前に会場前に着いた。いつもと違って大勢の人が並んでいた。係の人が開場を早めるかと言っていた。人は次々に来て列が長くなっていった。どんな人たちが聴きにくるのだろうと眺めたら、「人生の達人」ばかりであった。

 これだけたくさんの人がきたのは、この日の演奏曲目とドイツからはるばるやってきた「ハンブルグ聖ニコライ教会少年合唱団が魅力的だからだと思った。演奏曲目はハイドンの「天地創造」であった。その他に3人のソリストがいた。ソプラノが奥村育子さん、テノールが片山博貴さん、バリトンが鈴木健司さんであった。指揮はローズマリー・プリッカートさんであった。

 とうかいマスターズオーケストラは、6月にドイツに行きハンブルグ聖ニコライ教会で、今回の指揮者で聖ニコライ教会合唱団と共演して「天地創造」を演奏した。大成功で満員の聴衆っからスタンディング・オベーションをもらったとプログラムにあった。

 ヨーゼフ・ハイドンはイギリスのロンドンへ2度行った際、ヘンデルのオラトリオに触発されて世界の創生をテーマに作曲した。依頼したのは興行主ザロモンであった。旧約聖書の「創世記」第1章とミルトンの「失楽園」をもとにした英語版の台本をウイーン宮廷図書館長のゴット・フリート・スヴィーデン男爵によりドイツ語に訳された台本をつかった。

 1796年から始めて1986年に完成した。3部構成のオラトリオ「天地創造」は神がこの世をお創りになった過程が描かれている。

 第1部は まず、神は天と地をつくり、光と闇を分けた。水を空の上に分け、草木の生える陸と波打つ海をつくる。そして昼と夜に分け、太陽、月、星をつくる。

 第2部 次に水の中の生き物や空を飛ぶ鳥や地上の生き物をつくり、さいごに人間の男と女を生み出す。ここで出てくる鳥は鷲であい、海の生物は鯨である。

 第3部 アダム(バリトン)とエヴァ(ソプラノ)が神を賛美したのち、愛を語り合う。

     すべての声よ,主にむかいて歌え。すべての御業を主に感謝せよ。主の御名のために競いて讃歌を鳴り響かせよ。

     主の誉れはとこしえなり。アーメン!アーメン!で終わる。

 指揮者のローズマリー・プリッカートさんは「軽く、明るく、輝かしく」と話している。そのように指揮がされたと思う。満員のしらかわホールは、ハンブルグ聖ニコライ教会少年合唱団の合唱とソリスト3人の歌声に魅了された。もちろん磨きがかかったオーケストラは一糸乱れずの素晴らしい演奏であった。でも、オーケストラは今回はわき役というか、伴奏という印象で歌の方に耳目が行ってしまったようだ。合唱団は少年だけだと思っていたら半数は大人であった。少年たちは赤い蝶ネクタイでかわいらしかった。

 「天地創造」は35分、35分、30分、合計100分の大作オラトリオで聴衆も大変であったが、演奏者はもっと大変であったと思う。息が抜けるのは一部と2部の間、2部と3部の間のわずかしかないのだ。私はプログラムの対訳を見ながら聴き入ったが、概略しか分からなかった。もし、日本語であったなら歌手たちが歌っている詩が分かったであろうと思うと残念であった。しかし、ハイドンの意気込みは伝わってくるようであった。

 日本にも天地創造の神話古事記があるが、キリスト教の神の創造とはまるで違う。それを音楽で表現したのはハイドンの凄さだ。私はキリスト教徒ではないから、音楽として楽しんだが、キリスト教徒にとっては神の偉業を称える名曲である。これを大聖堂で聴くことができたらどんなに素晴らしいだろう。

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コメント

お出かけいただき有難うございました。神がこの世を創造した。しかも1週間で。何と荒唐無稽な話しなのかと一笑にふすのが我々日本人ですが、西洋では1週間はともかく神がこの世を創造したと信じている人たちが今でも多いそうです。彼らにとって人間は猿から進化したなんてとんでもないことです。当初、宗教心の薄い我々が天地創造を演奏することにいささか抵抗を感じましたが、曲自体は音楽として素晴らしく、明るく楽しい旋律も随所にありました。ハイドンはバッハ、モーツァルト、ベートーベンに比べると日本では少し影の薄い存在ですが、今回彼らに劣らない偉大な作曲家であることを再認識できました。

投稿: Toshi | 2019年10月13日 (日) 06時44分

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