「表現の不自由展・その後」やっと再開、見たいが・・・
8月1日に始まった「あいちトリエンナーレ2019」での展覧会の一つであった「表現の不自由・その後」は、理不尽なひどい抗議のせいでたった4日で中止されていた。会期が終わりに近づいた8日から何とか再開されることになったのはよかった。でも、どんな議論があったのか知らないが、2か月以上も閉鎖され、展示は残り1週間とは何とも情けないことだ。
その展示を見るにも入場制限があったり、入場前の手続きが30分ぐらい要するという。金属探知機は外国では当たり前になっているからいいとして、誓約を書かされたりするようだ。やむを得ないとはいえ、これでは「鑑賞不自由展」になってしまった。
河村名古屋市長は再開にあくまでも反対で、座り込みもやるようだ。また、開催費用の名古屋市負担金3300万円を払わないという。名古屋市民はとんでもない市長を選んだものだ。情けない。
政府も「あいちトリエンナーレ」への補助金全額の取りやめを決めた。「表現の不自由展」での騒ぎが理由である。もともと「表現の不自由展」をやることには快く思っていなかったところへ、騒ぎが起きたので、これ幸いと補助金停止を決めたのだろう。これについて審査員の一人が「みんなで審査して決めたことを覆すのはおかしい」と審査員を辞めた。正論である。政府の理由はこじつけにしかすぎず、とんでもない悪例ー政府の気に入らないことには補助金は出さない。あとからでも取り消すーを作ってしまった。
公の力で「これはよい。これはいけない」と判断し、展覧会場や集会場などを貸さないということが、あちこちで行われて来ている。戦前のような「検閲」が動き出しているように思われてならない。
僅か1週間ではあるが、「表現の不自由展」が再開されてよかった。私も見に行こうと思うが、果たして見ることができるのか?
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