朝ドラは明るい方がいい
NHKの朝の連続テレビ小説「なつぞら」が終わった。朝ドラ100回記念という鳴り物入りであったが、最後まで楽しく見ることができた。戦災孤児の兄弟姉妹3人がそれぞれに成長を遂げ、家族としてつながる物語であった。その中で長女「なつ」が北海道十勝の牧場で育てられ、東京に出てアニメーターとして成功する話を軸にしていた。
柴田牧場の祖父役草苅正雄、母親の松嶋菜々子など存在感があった。おでん屋の女将山口智子もよかった。なつたちを取り巻く人間はみな温かいいい人たちで、なつはいつもいい人に出会って行くのでちょっとやりすぎではと感じたが、タイトル画のアニメーションのように明るく、心温かい、ハッピーなストーリーで、朝ドラ100回記念としてはよかったと思った。
私はBS3で「なつぞら」の前に再放送された「おしん」も見た。「おしん」は確か3回目の放送だと思うが、世界的に人気を博した古典である。でも、「おしん」を見ながら、シリアスだが暗いドラマなので朝ドラにはふさわしくないと感じた。「なつぞら」の明るさ、ハッピーさとまさに対照的であった。
おしんの兄祥造、高森が好演した田倉の姑清、などのおしんに対する態度に胸が痛んだ。もちろん加賀屋のクニに仕込まれたことや髪結いの師匠たかや夫の龍三、そして母親などおしんを温かく見守る人たちはよかった。渡辺美佐子の演技もはまっていた。泉ピン子の母親は演技はよいが、いつまでも若すぎた。
しかし、タイトルの背景といい、音楽といい、おしんは暗い印象が強い。「おしん」が名作であることはみとめるが、やはり、朝ドラは明るいドラマの方が似合う。朝から暗い気持ちにさせられるのはどうかと思う。
9月30日から始まった「スカーレット」はどんなドラマであろうか。楽しみにしている。
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