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2019年10月 7日 (月)

やっとわかった関電役員金品受領問題

 関西電力の会長や社長など役員ら20人が、福井県高浜町の元助役森山栄治氏から3.2億円もの金品を受領した問題。現金だけでなく、金や大判、仕立券・・・など多岐に渡っていた。それらは儀礼の範囲を超えていたにもかかわらず、受け取られていた。返そうとしたら森山元助役に怒鳴られたから返せなかったという。

 分からなかったのは、どうして助役が3.2億円もの大金を動かすことができたのかということと何の目的で金品を贈ったのかということであった。最初に報道されてからしばらくはさっぱり分からなかったが、次第に詳細が報道されるようになって、理解できた。

 何もないのに高額の金品を贈るはずがないのだ。裏にそれ以上の見返しを得ようという魂胆があったのだ。それが森山元助役が顧問を務めていた吉田開発への工事の発注であった。新聞によると、原発事業を統括する原子力事業本部は14年~17年、高浜、大井両原発の関連工事を含む計113件を吉田開発に発注。直接発注は22件、ゼネコンなどを通じた間接発注は91件あったという。この間の発注額は約51億円に上る。また、関電は原発工事で吉田開発の用地を借り受けていたのだ。

 吉田開発はここ数年、公共工事よりも関電関連の発注工事が多く、業績を急激に伸ばしていたそうだ。原発再稼働のための安全対策工事を中心に5年間で施工金額を6倍に増やしたという。

 森山氏が贈った金品の原資となる3億円余を提供したのが吉田開発であった。これでどうして助役ごときであんな大金を動かせたのかが分かった。

 当の森山氏は今年亡くなっており、彼の口から語らせることはできなくなったが、その周辺の人たちや関西電力を徹底的に調べて、真相を明らかにすることが大事である。関西電力は当初何とか隠し通そうとしたが少しずつ分かり始めてきた。原発再稼働の陰でとんでもないことが行われていたのだ。しかも、その金は電力料金として消費者がかぶらなければならないのだ。

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