柴山前文科相のとんでもないツイートは許せない
11日の朝日新聞に次のような記事があった。2020年度から始まる大学入学共通テストで導入される英語民間試験について、高校3年生(18)を名乗る投稿者がツイッターで、学校の昼食の時間に「政権の問題をたくさん話した」などと書き込んだ。これに対し、柴山昌彦文科相(当時)が「こうした行為は適切でしょうか?」と投稿した。ネットでは「何が悪いのか?」といった批判が相次いだというのだ。
18歳の高校3年生と言えば、選挙権があるし、仮にまだ選挙権がなくても、政治の問題について関心を持ち、友人などと話し合うことは立派なことで奨励されるべきことである。
高校生は「私の通う高校では前回の参院選の際もも昼食の時間に政治の話をしたりしていたので、きちんと自分の考えで投票してくれると信じています。もちろん今の政権の問題はたくさん話しました」とツイートしている。柴山前文科相にはどうやら「政権の問題」について話されたことが気に入らなかったようだ。
高校生が「友達とご飯を食べながらこの政権はあそこはダメ、この党はここがダメと話し合うことは高校生はだめなんですか?」と大臣に尋ねたが回答がなかったという。
柴山前文科相は9日、「学生が旬の時事問題を取り上げて議論することに何の異論もない。しかし未成年者の党派色を伴う選挙運動は法律上禁止されている」と書き込んだ。
選挙権を未成年者の18歳に引き下げておきながら、休み時間に政治的な話題を議論することを選挙運動だとするのはおかしい。そんな法律があるなら即刻国会で廃止しすべきである。
高校生のツイートが安倍政権批判でなく支持であったら、柴山前文科相はこういうツイートはしなかったであろう。安倍政権の言論の自由を奪い、押さえつけようという姿勢の反映である。
若者の政治への関心が低く、投票行動に向かう者が少なく、投票率が選挙のたびに問題になっている。高校生であろうと大学生であろうと社会人であろうと政治に関心をもって議論をすることはだいじである。
私が高校生の頃はノンポリではあったが、友達と時事問題や平和などについてよく話し合ったものだった。若いときはそういう問題に関心が向かう時期でもあるのだ。大学のときは後に文科省の偉い人になる保守的な主任教授さえ、政治問題…あの頃は60年安保であったが・・・の議論をすることを勧めていた。
文科相ともあろう立場の人がこういうとんでもない発言をすることを許すべきではない。香港の学生のように抗議の行動を起こしてほしい。
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「軍隊のない国」「平和憲法の国」として知られているコスタリカは1949年に制定した憲法で常備軍を廃止したことで、軍事予算を教育予算に割り振り、教育国家への道を歩むようになりました。小学校から学校で候補者を立て、選挙運動をして模擬投票が行われ、家族内で争い事があっても話し合いで解決をする民主主義の大切さを徹底的に学習します。こうした経験から大人になっても政治意識や投票率も高いようです。なのでどこかの国のように政治家が好き勝手にマスコミを誘導して有権者を騙すこともできないですね。
投稿: danny | 2019年9月15日 (日) 08時27分