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2019年9月 7日 (土)

池澤夏樹氏の「身に染みる衰え 老いては若きに席を譲ろう」を読んで

 朝日新聞9月4日朝刊の「終わりと始まり」欄に、池澤夏樹氏のエッセイが載った。タイトルは「身に染みる衰え 老いては若きに席を譲ろう」であった。私自身衰えを身に染みて感じているので 、「身に染みる衰え」が興味を誘った。読んでみると、大半がどれほど衰えてきたかについての列挙であった。そのほとんどがわが身に照らして頷けるものであった。

 足元がおぼつかない。その通りである。駅の階段の上り下り、特に降りるときは慎重である。なるべく手すりの傍を下りたり上ったりする。おない年の知人で階段を降りるとき滑って大けがをした者がいる。歩道のわずかなくぼみも躓くと大変だ。一度つまずいて足をしたたかいたtメタことがある。立つとふらつくことがある。

 キーボードの入力が遅くなったのも同じだ。スマホでは音声入力を使うからずいぶん助かっている。池澤氏は小さな字が書けないと言っているが、私は書けないことはないが字を書くこと自体が面倒に感じるのだ。相続に関する手続きで住所や名前を書かされることが重なったが、億劫で嫌になってしまった。

 池澤氏は「身体能力が足りないからエネルギーを節約する。つまり、すべたが横着になる」と言っているが、その通りである。何かをすることが面倒なのだ。だから机の上も乱雑に積み上げられていく。断捨離をしなければと思い始めてかれこれ5年以上なにもできていない。

 池澤氏は視力の衰えを嘆いているが、私は白内障の手術をしてからとてもよく見え、眼鏡を外せば小さなルビでも読むことができる。新しいことが覚えられないのは同じだ。本を読んでもテレビを見てもすぐに忘れてしまう。カレンダーが頭に入っていないと池澤氏は言うが、私も若いときはすべて頭に記憶していて手帳などは使ったことがなかったのに、今ではカレンダーやスマホのカレンダーに予定を書いておく。困ったことにそれでも約束を忘れてしまうことがよくある。

 池澤氏のエッセイを読んでいて、一体何歳なのだろうと気になっていたが、文中に74歳と2か月と書いてあった。何だ、そんなに若いのかと驚いた。75歳を超えて後期高齢者になった時、だんだんと衰えを自覚するようになり、80歳を超えてさらに衰えがひどいと感じるようになった。

 毎朝ウオーキングをしているが、前にも書いたように、後から来たおばあさんやおじいさんにも追い抜かれることが多くなった。普通に歩いているおじさん以下の人には絶対抜かれてしまう。

 老いは人それぞれだが受け入れていくしかないことである。いろんな有名人が90歳台、100歳台で年を取ることについて本を書いている私は1冊も読んだことがない。自分で老いの道を探って生きてきたし、これからもそうするつもりだ。

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