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2019年8月30日 (金)

天声人語の「陶磁器店に闖入した雄牛」が言いえて妙

 8月18日の朝日新聞天声人語は面白い言葉の紹介から書き始めてあった。その部分を引用する。「英語の言い回しに『陶磁器店に闖入した雄牛』というのがある。棚に並べられたカップやお皿は大丈夫か。危なっかしいことこの上ない。『なんでもぶち壊すような、はた迷惑な人』の意味でつかわれるこの言葉を欧州メディアで目にした」と書いてあった。

 面白い表現だ。日本では雄牛が陶磁器店に雄牛が闖入することはあり得ないだろうが、スペイン辺りならありそうな話だ。何しろ道路で牛を追い回す祭りまである国だ。

 この表現を英語でどう書くのかネットで調べてみたら、「like a bull in a china shop」と表すことがわかった。オックスフォード辞典では「Behaving recklessly and clumsily in a situation where one is likely to cause damage」と定義している。

 この表現が使われた対象は・・・? フランスで開催されたG-7サミットといえば、誰でもすぐに「ああ、あの人物だ!」と分かる。そう、トランプ米国大統領のことだ。彼の扱いについては、我が日本の安倍首相以外は、世界中の誰もがハラハラして、それこそ貴重な陶磁器を扱うような気持ちであろう。

 議長のフランスのマクロン大統領は首脳宣言を作らないことにした。昨年のカナダG-7のように、採択された宣言がトランプ氏によって後で否認されては面目丸つぶれだからだ。

 トランプ氏は気候変動を扱う会合には欠席したという。もともとパリ協定から脱退したのだから当然ではある。北極圏では犬ぞりが水の中を走っている映像があった。氷が溶けてしまったのだ。強烈な台風、大雨、逆に異常乾燥や異常高温など地球の気候は急激に変化しているのにそれを認めようとしないのだ。

 この雄牛と仲が良いことをアッピールしたのが、ポチの安倍首相であった。5年ぐらいは要すると予想されていた日米貿易交渉で大枠合意に達し、9月の国連総会中に首相が訪米し、協定書に署名する見通しだ。わずか半年足らずというスピードである。来年のトランプ氏再選戦略に協力したものと言われる。

 

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

天声人語の原文には、chinaの頭文字が大文字なら、などと余計な説明は多分書いてないのでしょう。
それにしても、昨日の記事は「あおり運転」でしたが、近頃のテレビもネットニュースも嫌韓・反韓の「あおり報道」一色で、恐ろしくなります。
日本語には「金持ち喧嘩せず」という言葉があります。それに対比されるのは「貧すれば鈍する」などがあるようです。
日本もひとときのバブルも遠い昔で、すでに貧乏国。
だからこそ、河野外相のように頭から湯気が出る程ガミガミと韓国の代表に対して言うのが上等な外相だと勘違いする人物が登場することになるのでしょう。
そして安倍首相は、あいかわらずトランプshopで気前よく買い物を続け、アフリカ諸国にも大見得を切り、日本人を貧窮の谷底へと突き落とそうとしている。

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