女性の働き手が3千万人突破というニュース
7月31日の新聞に「女性の働き手 初の3000万人突破」という記事が載っていた。総務省が30日に発表した6月の労働力調査だ。前年より53万人増えて3003万人となった。とうとう3000万人を超える女性が働きに行く時代となったのかと思った。
「専業主婦」という言葉があり、いろいろと問題になっていたが、今はそんな時代ではなくなったのだ。我が家の場合妻はずっと専業主婦であった。パートにも出たことがない。贅沢はできないけれどそれでも何とか子育てもできた。共働きの友人は定年後は経済的に楽にくらしている。うちのようにそうでない家庭は私だけの僅かな年金ぐらしである。今更愚痴っても仕方がない。
バブル期の1989年6月の女性の就業者数は2553万人で、20年間で450万人も増えたことになる。その理由として、記事は女性の社会進出に加え、人手不足の企業が女性の積極採用にかじを切ったことがあるとしている。
自営業主や会社役員を除いた雇用者に占める非正規率は、男性が約23%、女性は約55%だそうだ。女性が圧倒的に多いのは当然だ。昔は男性が働いて一家を養うというのが当たり前のことであったが、昨今は若い男性の収入が低くて、世帯をもつととても家族を養っていけないので、女性がパートに出るなどして働きだしたのだ。
先日PTA活動に参加できる人が少なくなっているとか、学校の家庭訪問や個人面談も困っているという記事があった。専業主婦が少なくなってそういうところにも影を落としているのだ。
安倍首相がいう「女性が活躍する社会」をヨイショするわけではないが、女性の社会進出はよいことだし、人手不足が言われる中で女性も高齢者も動ける人は働くことが望まれる。
ただそのためには、経済面、福祉面など働きやすい環境を整えることが大事で、ただ戦力としてこき使うようでは駄目だ。本当に女性が活躍する時代はまだ先のことだ。
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