戦争と平和を考えるテレビ番組 NHK編―②
8/10(土) NHK総合 後9:00~9:50
NHKスペシャル「#あちこちのすずさん~戦争中の暮らしの記憶~」
家族から、戦争中の食べ物、おしゃれ、恋などの思い出を聴いて、SNSに投稿する若者が増えているという。きっかけは昨年8月放送の「クローズアップ現代+」。「この世界の片隅に」の主人公すずさんのような庶民の暮らしを取り上げ、#あちこちのすずさん というハッシュタグを立てたところ「自分もこんな話を聴いた」という投稿が殺到した。NHKスペシャルは、「らじらー!」(ラジオ第1)や「あさイチ」とも連携して若者世代からエピソードを集めアニメなどで再現。「すずさんたちの青春」を甦らせる。 |
NHK BSプレミアム 後9:00~10:00
ドラマ×マンガ「お父さんと私の”シベリア抑留”『凍りの手』が描く戦争」
漫画家・おざわゆきの『凍りの手』は、シベリア抑留を経験した父から、当時の様子を詳細に聞き出して描いた作品。おざわは「若い世代が知らない戦争の真実を伝えるのが漫画家である自分の役割」と気づき、今度は母から戦時中の故郷・愛知の様子を聞いて『あとかたの街』を発表した。おざわゆきをモデルにした女性漫画家の人生をドラマ化し、『凍りの手』を映像化したものを交差させる。 |
Eテレ 後11:00~0:00
ETV特集「平和を願うバトン~『映画・ひろしま』物語~」
8/11(日) NHK総合 後9:00~9:50
NHKスペシャル 「完全復元 ガダルカナルの戦い」
アジア太平洋戦争最大の分岐点となった「ガダルカナルの戦い」。今回謎に包まれた克明な経緯を明かす戦闘ログを発見した。従来、「無謀な作戦」を進めた日本の大敗北は必然とされてきた。だが、開戦当初窮地に追い込まれていたのは米軍だった。日本軍を一転して敗北に招いたのは、陸海軍の対立だった。海軍は、ガダルカナルの陸軍を”囮(おとり)” として 、米機動部隊を誘い出す作戦を行った。陸海軍の足並みの乱れによって、兵員輸送や補給は進まず、兵士たちは飢餓によって命を奪われていったのだ。番組では、新発見資料からガダルカナルの戦いの完全復元に挑む。 |
BS1 後10:00~11:50
BS1スペシャル「幻の巨大空母”信濃”~その数奇な運命と乗組員たち~」
大和・武蔵に次ぐ3番目の巨大戦艦として建造されていた”信濃”。ミッドウェー海戦での空母の大喪失を受けて、急遽、空母に改造された。大和のような巨大な船体と強固な防御力により「不沈空母」の役割を期待されていた。しかし、初めての航海の途中、米軍によるたった4発の魚雷で沈没してしまう。いったい何があったのか。生存者へのインタビューと、綿密な取材により、その謎に迫る。 |
8/12(月)
NHK総合 後10:00~10:50
NHKスペシャル「かくして”自由”は死んだ~”幻の新聞”と戦争への道」
なぜ日本人は戦争への道に進んだのか。これまで空白だった部分を浮かび上がらせる一級資料を独自に入手した。治安維持法を制定した司法大臣・小川平吉が創刊した、戦前最大の右派メディア「日本新聞」である。1925~35年に発行された3000部が新たに発見された。大正デモクラシー全盛期、少数派であった”国家主義者”は、「日本新聞」を発信源としてデモクラシー(自由主義)を攻撃。10年かけて”天皇のために命を捨てる”思想を浸透させていった。政治家・知識人・市民が「自由」の崩壊に、どう加担していたかを検証する。 |
8/17(土) BS1 後10:00~11:50
BS1スペシャル 「WAR BRIDE~戦争花嫁2世がたどる母の軌跡~」
占領軍兵士と結婚してアメリカに渡った”戦争花嫁”は、5万人を超える。彼女たちは、母国と音信を断ち、日系人社会とも交流しなかった。彼女たちが米兵との結婚を選んだ理由も、アメリカ社会で、どのように生きていったのかも知られていない。いま、戦争花嫁を母に持つ2世が、彼女たちのことを調べ、証言を残そうとしている。そこで浮かび上がってきたのは、封建的な日本社会に疑問を持ち、新たな土地で人生を切り開くことを選んだ女性たちの姿だった。戦争花嫁たちと、その母の人生に向き合うことで自らの生き方を探す娘たちの姿を追う。 |
NHK Eテレ 後11:00~12:00
ETV特集「女学生たちがみた原爆~『工場日記』が語る長崎女子学徒隊~」
8/18(日) NHK 総合 後9:00~9:50
NHKスペシャル「スポーツと戦争~アスリートたちの知られざる戦い~」
激戦の地・ガダルカナルでは、サッカー日本代表FWが。中国戦線では「メダルに最も近い」と言われた陸上短距離のホープが。オリンピック連覇を目指していた競泳のエースはインパールの戦場で、命を落とした。NHKは、広島市立大学と共同で調査を行い、少なくとも37名のオリンピック選手が戦争で亡くなっていたことが分かってきた。選手たちの足跡からは、戦争の「シンボル」として利用された実情が見えてきている。一方、そんな中で、スポーツの精神そのものを守ろうとした人物がいた。競泳の監督などを務めた松沢一鶴だ。今回、松沢の数百点に及ぶ資料も見つかった。2020年を控えたいま、アスリートの尊厳を奪い去った戦争の現実を明らかにするとともに、”オリンピアン”としての生き様を貫こうとしたアスリートたちと松沢の激動の人生を見つめる。 |
8/21(水) NHK BSプレミアム 後9:00~10:30
特集ドラマ「マンゴーの樹の下で」
*ここで紹介した番組は、7月初めの時点で発表されているNHKに限ったものです。 番組の題名が変わることもあります。また、民放をはじめとして、この後もさまざま な番組が放映されることが予想されます。新聞のテレビ欄に注目していて下さい。 |
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