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2019年7月 1日 (月)

大阪G20は参議院選対策だったのか?

 安倍首相が議長を務める大阪G20は6月28日、29日の2日間開かれた。朝日新聞社説によると、G20サミットは例年、G7サミットの後に開かれてきたという。今回、G2議長国の日本が慣例を破って、G7の前に開催したのは、参議院選の直前に「外交の安部」を世論にアッピールする狙いと見られると指摘している。池上彰ではないが、「そうだったのか!」と納得した。

 世界の主な国のリーダーが大阪G20に集まった様子は、テレビや新聞で詳細に報道された。特にテレビの効果が大きい。安倍首相が議長として会議の中央に座り両脇にトランプ大統領と習酒席を配置している映像はアッピール力十分であった。

 そのサミットだが、採択された首脳宣言は、2年連続で「反保護主義」を明記することができなかった。トランプ氏一人にかき回され、結局「忖度」をしたということなのか?トランプ氏との蜜月関係があると言われる安倍首相だが、「ペット」と評される域を出られなかったのだ。「自由貿易の基本原則を明確に確認できた」と記者会見で述べたが玉虫色である。折角の晴れ舞台で、大向こうをうならせる大見得を切ることはできなかったのだ。

 日米安保条約について、トランプ米大統領は閉幕後の記者会見で、「不公平な条約だと、過去6か月間、安倍首相に伝えてきた」「我々は変える必要があると安倍首相に伝えた」と強調した。「6か月間!」と聞いて驚いた。安倍首相も菅官房長官もそれは聞いてないと火消しに躍起である。国民に対し真実を伝えず必死に隠そうとしているのだ。

 中国の習主席を「永遠の隣国」と持ち上げ、来年国賓として招待することになり、夕食会では地元山口県の「獺祭」でもてなしたそうだ。一方もっと隣国の韓国の文在寅大統領とは2分程度の握手だけであった。韓国との関係も修復する努力をしなかった。参院選前なので、こちらはその方が国民に受けがよいと判断したのだろうか。

 もう一つ。海洋プラスチックゴミ対策では、2050年までに新たな汚染をゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を共有することとした。2050年!?まだ31年もあるではないか。そんなのんびりしたことでは海洋汚染は間に合わないと思うのだが。ヨーロッパでは既に対策が始まっているというのに。

 気候変動は、地球温暖化対策の「パリ協定」をめぐってトランプ氏が反対をしているのをどうしようもなかった。

 結局、安倍外交の成果と言えるのは何だったのか?参院選挙でどう「成果」をアッピールするのかを見守っていくことが大事だ。首脳たちが集まった華やかさに目を晦まされてはいけない。

 

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コメント

一体全体、河野太郎外相は何を考え何を言いたいのやら。
トランプ大統領がツイートしたら小一時間でキム委員長からレスポンスがあり会談が実現した、とポンペイオ国務長官から聞いた。
そんなことを日本の外務大臣が講演で明かしたとテレビニュースが伝えていました。
ひそかに心ひかれている彼女にツイートしたら彼女から、じゃあるまいし、段取りなしに小一時間で返答できるわけがないことくらい子供にだってわかること。
こんなことを外相がお気楽に明かし、明かされた記者も脳天気に報道する。
プーチンにお金だけ取られて北方四島はかえってこない、いわば「バレバレ詐欺」であることは外相は明かさない。
「外交の安倍」の成果とは「バレバレ詐欺」の一味であることを言わさないようにマスコミを劣化させたことかもしれません。

投稿: たりらりら | 2019年7月 2日 (火) 14時09分

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