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2019年6月14日 (金)

「いだてん」視聴率が悪いのは面白くないから

 ネットニュースでは「9日夜にNHK総合で放送された大河ドラマ「いだてん」の平均視聴率が、関東地区で6.7%だったことが10日、ビデオリサーチの調べで分かった」というニュースがあちこちに見られる。スポーツ新聞だけでなく、日経とか時事とかの堅いメディアも取り上げている。大河ドラマでは記録が残る1994年以降の過去最低を更新したのだ。関西地区ではさらに悪い6.0%だったという。ちなみにこれまでの関東地区での最低視聴率は、4月28日に放送された「いだてん」の7.1%だった。〔共同〕

 私はこれまでに2度NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリンピック噺」が面白くないとblogに書いた。その後も一向に改善されず、とうとう視聴率も最低を更新した。9日に放送された人見絹枝が登場する「いだてん」ももちろん見た。

 最初、志ん生の見合い話から始まった。このドラマは何故か金栗四三と古今亭志ん生が並行で描かれている。接点はビートタケシの志ん生が寄席でMCのような役割と担っていることぐらいだ。

 金栗と女学校の生徒の運動熱についても分かり難い。金栗が前はドイツから持ち帰った槍投げをやろうとしていたのに、いつのまにかテニスに変り、アイドルのような2人を作りだしている。その2人を岡山に連れて行ったことで人見絹枝が登場するのだがこの辺も分かり難い。シマとかシマノ夫の増野、二階堂トクヨなどが出て来るがその役割も理解しにくい。

 以前にも指摘したが、ときどき大声でわめき散らす場面が出るのも耳障りだ。故意にそういう安っぽいドタバタ喜劇のような作り方をしているのだろうがいただけない。ドラマはストーリーや人物の役割などが見ていて理解できないと面白くないのだ。これまでのところ私のような高齢者にはついていけない。

 いだてんを見ているのは若い人と高齢者とどちらが多いのか知らないが、視聴率の悪さは見放されているということだ。東京オリンピックに向けて旗振りをしようとしたNHKも意図は失敗に終わりそうだ。

 

  

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