財政制度等審議会の「忖度」はひどい
朝日新聞21日朝刊の1面トップ記事は、財政制度等審議会が、麻生財務相に提出した建議で、原案にあった「将来の年金給付水準の低下が見込まれる」「自助努力を促すことが重要」との文言が削除されていたことがわかったというものであった。「起草委員」が作成した原案にはあったのが「建議」では削られていたというのだ。
年金を巡っては、金融庁の審議会が「老後の生活費が2000万円不足する」などとした報告書をまとめたが、麻生金融担当相(兼務)が受け取りを拒否したがかりだ。
財政制度等審議会建議の削除は安部政権への「忖度」ではないと否定した。削った理由は、5年に一度、年金の見通しを点検する厚生労働省の今年の「年金財政検証」が、まだ公表されていないからだという。
しかし、この「年金財政検証」はすでにできているが、わざと公表を遅らせていると言われる。参議院選挙が目の前に迫ってきたので、選挙に不利になる材料は全て隠そうとしているのだ。
安倍政権は以前に年金問題で参院選で大敗したことがあるので、何とかして争点になるのを防ごうと必死なのだろう。野党はこの年金問題を前面に掲げ、消費税増税と2本柱として徹底的に闘ってほしい。
ネットでは誰かが憲法や原発は後に回してこの2点で闘えば自民・公明を大敗させることができると言っていた。誰にでも関心が深く、よく分かる争点である。 年金は2000万円どころか3割の低所得層には3000万円以上不足するという試算も報道されている。また将来の年金給付問題への不安もあるのだ。
年金+消費税は与党のアキレスけんと言ってよい。アキレスけんをぶった切って欲しい。
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