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2019年6月15日 (土)

菅官房長官に「屈服した番記者」という記事

   Yahooニュースを見ていたら、「菅官房長官に屈服する「番記者」  取材の際の「ある儀式」が定着」(選択出版)という記事があった。

  「取材の際のある儀式」とは何だろう?と思って読んでみた。今年四月初旬、新元号「令和」が発表された直後に出た週刊誌に新元号発表の舞台裏に関するもので菅氏の記事が掲載された。赤坂の議員宿舎前での菅氏の発言が詳細に記述してあったのだ。録音してたものをそのまま書き起こしたかなりの量のものだ。

 
 それを読んで、菅氏が激怒、「今後夜回り取材は受けない」と番記者たちに通告したのだという。
 

 それで記者たちは、紙袋の中に全員がICレコーダーと携帯電話を入れて菅氏に見せ、「絶対に録音しない」と頭を下げて、取材再開を願い出たのだ。
 

  それ以降毎回、幹事社が紙袋を回して、そこにレコーダーなどを入れる「儀式」が続いているという。「儀式」とはそのことであったのだ。
 

 某紙ベテラン記者は「そこまで卑屈になることはないのに」と呆れると書いているが、メディアが完全に菅氏に屈服したとこが分かる。官邸の取材をするのに、言いなりになっていいのか。

 記事は「完全な上下関係が固定化すれば、菅氏はますます増長するばかりだ」と書いているが、安倍政権はメディアを屈服させるところまで来たということか。「政府広報機関」であってよいのか。トランプにフェイクと言われても屈しない米国のメディアがあることを知らないのか。メディアの役割は「権力の監視」であることを放棄したのか。国民の真実を知る権利はどうなってしまうのか?

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