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2019年6月27日 (木)

「直葬」が増えて、弔いの形が変ってきたという

  Yahooニュースを見ていたら、「増える”直葬”変わる弔いの形」という記事があった。「直葬」は身寄りのない人が亡くなった場合、公的機関などで直接火葬場に運ぶことだと思っていたら違っていた。
  

 直葬は、通夜や告別式などの儀式を行わない、火葬のみの葬儀形式である。法律で死後24時間以内の火葬、埋葬は禁じられているため、それまで遺体は自宅や病院などに安置する必要がある。それで、近親者が故人の顔を見ながらお別れすることも、納棺に立ち会って送り出すこともできるというのだ。身内だけで通夜や告別式を営む家族葬よりさらにシンプルな形だそうだ。
 

 火葬までの最低24時間の猶予の時間にお別れができるのだ。それを知らなかった。だから以前に葬儀についてblogで取り上げたとき、自分は「家族葬」でやってもらうと書いた。その必要がない訳だ。
 

 記事は次のように書いている。「2017年に公正取引委員会が発表した『葬儀の取引に関する実態調査報告書』によれば、葬儀の種類別での年間取扱件数で『増加傾向』にある葬儀の種類を葬儀業者に尋ねたところ、直葬は26.2%と家族葬(51.1%)に次いで高い数値となった。また、葬祭の業界団体が設立した冠婚葬祭総合研究所のアンケート調査で、世代別の消費者に直葬の意向を尋ねたところ、800人ほどの団塊世代(65〜69歳、2016年)では『自分の葬儀は直葬でいい』と答えた人は、『そう思う』『ややそう思う』が53%と半数以上を占めた。直葬は広がりつつあることが見てとれる。」

 日本消費者協会の2016年の調査によると、葬儀一式や通夜での飲食接待費、寺院への布施などを総合した費用は、平均195.7万円だという。

 直葬は通常の告別式や葬儀と比べて費用も安い。ある葬儀場は「火葬のみの直葬」(12万8000円)だ。直葬の費用には、棺代のほかに、搬送車(50キロまで)の利用料、安置所(2泊3日)の利用料、火葬場への搬送料、火葬料、骨壺代が含まれている。僧侶の読経や戒名も、別料金のオプションでつけられる。その他に香典返しや参列者に食事を提供する通夜振る舞いなどを省くこともできる。
 

 記事によると、直葬が増える背景について、現代のお葬式事情に詳しいシニア生活文化研究所所長の小谷みどりさんは「死亡年齢の上昇が与えたインパクトは大きい」と分析している。

 「これまでのお葬式は、見栄と世間体で成り立っていました。だから、子どもが59歳のときに親が亡くなると、葬儀は最も盛大になります。もし大手企業の役員や部長の地位に就いていたらなおさらです。ところが現在は、子どもが現役を退いたあとで親が亡くなるケースが増えています」
 

 厚生労働省の「人口動態統計」によると、2000年には80歳を超えて死亡する人の割合は44%だった。それが2017年には64%に上昇し、さらに90歳以上で亡くなる人の割合も27%に達しているという。たしかに新聞の訃報を見ていても昔と違って高齢で亡くなる人が多い。盛大に葬儀を営んで見栄を張る必要もないわけだ。 
 

 先の小谷さんは「地域社会の希薄化や核家族化の進展も直葬が受け入れられる背景だ」と指摘している。その通りだと思う。地域とも関係が薄いから町内の回覧板で死亡したことを告知するだけである。我が町内ではそれで済んでいる。
 

 この記事を見て「直葬」についての見方が変わった。自分や妻の場合もよく考えておかなければと思う。なお、「直葬」を生前に予約して置くことができるところもあるそうだ。世の中は急速に変わってきた。

 

 

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