連休後半の東京、人人人!!―⑤―川越
東京滞在第三日目は埼玉県の「川越」へ行った。以前にNHKの朝ドラで川越が舞台になっていて一度行ってみたいと思っていたのだ。池袋からは東武線で30分という近さだと書いてあったが、調布からは総武線で行って2回乗り換えしなければならない。
川越に向かう電車の車窓からの風景はどこまでも続く平坦な武蔵野であった。徳川家康は秀吉に武蔵野をあてがわれたが大正解だったと感じた。今は所狭しと住宅が立ち並んでいる。
川越に着くと列車から降りた人たちは同じ方向に向かっていた。まっすぐなクレアモール商店街のを歩いて行った。途中「蔵里」という場所にある蔵のレストランで早めの食事を摂ったが、この日はうどんしかないという。ザルのうどんを食べたが、讃岐うどんのように腰があり、つけ汁も美味しかった。
広場では紙芝居をやっていた。出店で焼き菓子を売っていたので試食したおいしかった。聞くと障碍者がすべてを作っているのだそうだ。それで4袋買った。
地図を見ながら歩いて行くと熊野神社があった。我が故郷新宮の熊野大社関係の神社だ。参拝をする人が列を作っていたので、脇からお詣りをした。熊野神社から「昭和の街」なのだが、私たちは元の道に戻って「大正浪漫夢通り」の方へ行った。子どもたちが作った鯉のぼりがいっぱいはためいていた。
突き当たって三叉路を左に行くと「蔵造りの町並み」に出た。「昭和の街」からだと1本道だ。その辺りに来ると急に人が増え、通り一杯になって歩いていた。まるで新宿の駅のような混雑であった。「蔵造りの町並み」がみんなのお目当てなのだ。それにしてもこんなにたくさんの人が見に来るというのはどうしてだろうと思った。
途中左手にお寺があるのが見えたのでそちらへ行った。突き当りが行伝寺であった。その手前に和風料理屋があった。店の人がいたので婿がいろいろ尋ねていた。その日のメイン料理は売り切れたと言っていた。婿は一度来たいと言って名刺をもらった。
料理屋の前に小さなアンチークの店があり、入ったら西洋のアンチークを並べていた。婿はドイツ製の古い目覚ましが気に入ったらしく、いろいろと説明を聞いていた。娘と私は外で待った。
「蔵造りの町並み」に戻り、混雑の中を歩いて行った。川越シンボルの「時の鐘」がそびえていた。それを見た。そこからしばらく行き、左へ行く道に行った。地図で見ると「菓子屋横丁」であった。ドラマではこの辺りの菓子屋が出ていたと思う。
パン屋があり、行列ができていた。娘はパンを買うと言って並んだ。私はそばのベンチに腰を下ろした。客は一組ずつ店に入る仕組みであった。よほど小さな店とみえる。
菓子屋横丁は通りが四角くなっていた。その一角で「恋心」という芋アンの饅頭をふかしていたので、買って食べたら餡が小豆のも入っていておいしかった。1個180円であった。
川越の菓子はほとんど「川越芋」を使っていた。名古屋へは川越芋は来ないが、この辺りでは有名なサツマイモなのだ。歩いて行くとその川越芋の焼き芋を売っていた。黄色い柔らかい芋であった。婿は150円のを値切って買った。
菓子屋横丁は見どころの最後にあり、我々は裏道を元に戻って、再び和風料理屋の前のアンチーク店に行った。婿が行きに見た目覚ましを買った。ドイツで作られチェコで使われていたもので1933年製だという。見るからに古ぼけていたが値段は大変高かった。
「蔵造りの町並み」では地元のビールを売っていたので、買って飲んだがとても味がよかった。その後「大正浪漫夢通り」を戻って、「蔵里」の広場で休んだ。行きに焼き菓子を買った障害者の店でまた買った。酒の蔵の店で地酒を34種類そろえて試飲をしていたので娘の勧めで試飲をした。500円でチップを4つ買い、小さな猪口を器械の所に置き、チップを投入して、好みの銘柄を押すと自動で猪口一杯の酒が出る仕組みであった。この試飲も行列ができていた。私は吟醸酒を選んで試飲した。
蔵の土産店で土産を買った。「一番人気」とタグが付いているのを買った。
駅から菓子屋横丁まで往復したが、結構歩いたので疲れた。他にも見るところがあったが割愛した。川越人気は何なのか?分からなかったが、「小江戸」をキャッチフレーズに上手に観光客を呼び込んでいるようだ。
大正浪漫夢通り
世界文化遺産の川越祭りの山車
蔵のある街並みの人
川越のシンボル、時の鐘
左の蒸篭で蒸して売っている芋饅頭「恋心」
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