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2019年4月20日 (土)

分かり難く、退屈な面もある映画「バイス」

 アメリカ映画の「バイス」を観て来た。136分の長い映画だが、前半と後半に別れていて、前半は特に分かり難いところが多い。アメリカの実在の人物ディック・チェイニーは、大学に入りながら酒とケンカでイエール大学を退学させられ、電線工などをしてした。

 しかし、彼にはリンというしっかりした恋人がおり、ある時警察沙汰になったことでリンに説教されて、それまでの生活を改める。再度大学に入ったかどうかは不明だが、ラムズフェルド下院議員のアシスタントとして仕事をすることになった。観る者としてはその辺のいきさつを知りたいところだが描かれていないのでサッパリわからないのだ。

 ラムズフェルドに「口は堅く」「忠実であれ」「指示を守れ」という3か条を叩きこまれる。しかしラムズフェルドが失脚するとチェイニーは民間会社に移る。

 1974年にニクソン大統領が辞任を発表すると、ラムズフェルドにホワイトハウスを乗っ取ろうと働きかけ、史上最年少の34歳で大統領首席補佐官になる。僅か10年余りでそこまでどうして上れたのかは分からない。

 下院議員に立候補したとき、心筋梗塞で倒れるが、妻のリンの巧みな演説がワイオミングの州民の心をつかみ当選する。レーガン大統領やジョージブッシュ大統領のもとで活躍、国防長官にまでなる。

 しかし、次女メアリーが同性愛者であることを告白。同性愛者に反対の共和党なので、政界を離れて田舎で家族と暮らす。

 ブッシュ大統領の息子のジョージが大統領に立候補するとき、チェイニーに副大統領になることを頼む。妻のリンは副大統領は飾り物だからやめて置けというが、チェイニーは結局引き受ける。そして大統領の下で政府の実験を握る画策をして、実力のある副大統領になり、ラムズフェルドを国防長官にするのだ。

 2011年9月11日の貿易センタービルなどへのテロ攻撃が起こり、テロへの対策のため憲法や国際法を拡大解釈をし、イラクは大量破壊兵器を隠しているということで、イラク攻撃の口実にしてイラクに侵入しフセインを倒すのだ。

 偽の情報でフセインを倒したことを扱ったことでは、「記者たち」と同じである。「記者たち」の場合は、良心的なメディアの外からの眼でブッシュ政権やチェイニーなどの悪業を暴いたのに対し、「バイス」は政権の内側から描いている。したがって両方の映画を観ることによってあの当時の政治の動きをはっきりと知ることができる。

 アメリカという国はトランプの登場で2極分解に追い込まれ、自国だけでなく、世界中がかき回されているが、そんな中で政治の闇を暴くという映画が2本も作られたのが驚きである。

 映画の最後の方で、イラク戦争での米国兵ややイラク国民の大量の犠牲で、反戦が高まる。その中でチェイニーはまた心臓病で倒れ、死の寸前に追い込まれる。その時この物語の語り部をしていてカーターが自動車にはねられて死ぬ。その心臓がチェイニーに移植されて彼は生き延びるのだが、その辺も分かりずらい描写である。私が観た感じではチェイニーを助けるためにカートを殺したように見えるのだが。それぐらいのことはやりそうだというのが権力の怖いところである。

 チェイニーは一元的執政論をいう憲法解釈で大統領は議会の制約を受けずに何でもできるという理論で行政を進める。日本でも安倍政権が閣議決定で憲法解釈を変えてしまったが、法律があっても解釈で勝手に変えていくことの怖さを思う。トランプも安倍首相もそうしたやり方で勝手に進めていくが、それを阻止する権力への監視が重要である。

 

 

 彼が

 

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