面白い日本語、「お」が付くと意味がかわる言葉など
朝日新聞の「折々のことば」欄に、日本語には、「お」をつけると意味が大きく崩れる例が少なくないと、糸井通浩という日本語・古典文学研究者が集めた例を紹介していた。(谷間の想像力)
「にぎり」と「おにぎり」では食費の予算が大きく違うといい、「ひや」と「おひや」、「めでたい」と「おめでたい」などいくつかを挙げている。「おめでたい」奴だと言われるとバカにされている感じだ。むかしエノケンの唄「しゃれ男」に「俺は村中で一番オメデタイと言われた男・・・」というのがあった。
「しゃれ」と「「おしゃれ」も全く意味がかわる。他には「ふくろ」と「おふくろ」、「はこ」と「おはこ」の例を紹介し、音の僅かな差が世界を緻密に分けて行くとコメントしている。
また、濁点の有無も同じようなことが起こるとして、「はけに毛があり、はげに毛なし」ちいう江戸時代のしゃれ言葉を挙げている。「かき」と「かぎ」、「かき」と「がき」、「ほん」と「ぼん」、「こて」と「ごて」、「きり」と「ぎり」「してん」と「じてん」は「支点、支点、視点、始点、四点、死点」と幾つもあり、「辞典、時点、事典、自転、字典、自店、次点」などいろいろある。
私は外国人に日本語を教えていてこのところは「漢字」の読み方を扱っているが。同音異議語が多いので外国人は大変だろうと想像する。「志望、脂肪、死亡」、「危機、記紀、機器、嬉々、喜々、嬉々」「絶つ、立つ、建つ、経つ、断つ」
ところで、「お」がつくと意味が変る言葉は、「け」、「バンザイ」、「とり」、「しろい」、「しろ」、「きもの」「から」、「じゅう」、「しらす」・・・・探してみると面白い。「お」があるかないかで意味が大きく変わることをこの年まで知らなかった。まだまだ他にも日本語の面白さがあるのだろう。
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コメント
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「そ」の書き方は小学校では左から右へ書いてそのまま折れて左下へ書きます。でも、私などは左に点を書いて少し離して行書敵に書くこともあります。字形は絶対ではありません。百人と色、千差万別です。学校では文部省の見本で教えるのです。
投稿: らら | 2019年3月28日 (木) 17時48分
日本語に関して最近知ったことで少々おどろいたのは、ひらがなの「そ」の書き方が小学校で習っているのと違うので改めてほしい、とテレビ局に投書があったという話です。
テレビの出演者は、左上の一筆目を書いた後、いったん離して残りを書いたというのですが、小学校では始めから終わりまで一筆で書いているという指摘だったようです。
いやはや、その違いで意味が変わるわけでなく、そもそも「そ」の由来は「曽」であると一般的に考えられていることを思えば、むしろ一筆目を離したほうが「正しい」くらいです。
最近少々おどろいたといえば、「チコちゃんに叱られる」で知った、4月1日生まれの子供はどうして学年が3月までの子供と同じになるのか、でした。
2月29日生まれの誕生日を救済するためとはいえ、説得力ゼロの説明でした。
4月1日が「始まる瞬間」に生まれた子供であれば3月31日が「終わる瞬間」に一歳増えるというのは納得できるでしょうが、4月1日が終わる時刻に生まれた子供は??
中途半端な理屈をつけないで、2月29日生まれは例外にして、4月1日生まれ以降を同学年にすればいいなどと考えたら、チコちゃんに叱られる??
投稿: たりらりら | 2019年3月28日 (木) 14時32分