コンビニのオーナーは大変なんだ
セブンイレブンの24時間営業が問題になっている。人手不足で夜間営業が困難になっているので、夜間営業をやめたいというオーナーにセブンイレブンは認めない。
3月6日にコンビニ加盟店ユニオンがセブンイレブン・ジャパンに対して、同社が行う時間短縮の実験について団体交渉を申し入れたが、受け入れられなかった。オーナーとは労使関係にないという理由だとか。
セブンイレブン・ジャパンと言えば日本最大の店舗数を誇るコンビニチェーンだ。株価も高い。しかし、その高利益がフランチャイズ店の犠牲の上に成り立っているというのはよくない。
私はコンビニを利用することはほとんどない。コンビニの商品は高いからだ。それに買い物はたいてい昼間スーパーで済ませるからだ。
私が毎朝ウオーキングに出かける道筋に2軒のセブンイレブンがある。我が家から400メートル余り先に3年前に1軒できたが、昨年200メートルぐらいの所にまたセブンイレブンができた。こんな近くにまた出来たのかと思った。
ウオーキングのときセブンイレブンの前を通るのだが、4時過ぎでも買い物に来ている人を見かける。どちらの店にも車が止まっていることが多い。
真夜中には何人ぐらいの利用者がいるのだろうと思う。都会だから様々な生活スタイルの人がいるので真夜中の営業を有難いと思う人もいるのだろう。でもその「コスパ」はどうなのだろう?人を使って営業して利益があるのだろうか。
オーナーの中には夜間営業は止めたいという人がいるのは無理もないと思う。人手がないと自分が客の相手をしなければならず、それが続けば身体的にも精神的にもきついであろう。
24時間営業の他に売れ残った食品を廃棄しなければならないということがある。期限切れ近くの商品を安くして売ることをセブンイレブンが許さないからだという。
スーパーにしろコンビニにしろ食品ロスを減らすために安くして売りさばくようにすべきだと思うのだが、そうしているところはごく僅かしかないというのだ。廃棄した物の損はオーナーがかぶりセブンイレブンは痛くもかゆくもないからだろう。
どうやら「搾取」の上に本社の利益が成り立っているようだ。家の近所にコンビニができる前にオーナーを募集していたので、知人に「オーナーになったらどう?」と言ったら、「とんでもない。オーナーは大変だよ」と言った。
以前中国人のオーナーに日本語を教えたことがあったがその時も24時間のコンビニは大変だと話していた。
加盟店ユニオンが加盟店舗を増やしてコンビニの営業形態の改善に努力していくしかないようだ。
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今日になって、営業時間を短縮しても違約金を求めないとセブンイレブン本部が軟化したらしいと報じられています。
契約期間満了前にやめるにしろ、営業時間を短縮するにしろ、通信関係の解約などとは異次元の違約金が発生することは知る人ぞ知るところのようです。
そんなことは契約したオーナーなら承知しているはずだとか、あれ程大量のコマーシャルを流してもらっていながら月々の上納金が高すぎるなどと自分勝手なことを言うなとか、24時間営業を前提にして効率的な配送が成り立っているのだとか、まるで本部の顧問弁護士にでもなったつもりでコメントしている人がネット上には少なくありません。
本部の役員でさえ1千万円程度の報酬で昼も夜中も汗水流しているというのでしたら、それも通じる話でしょう。
しかし現実は、店舗が困窮すればするほど本部はうるおう仕組みになっているようです。それがどこまでも続くわけがありません。
近年の日本では「人手不足」と言えば何でも説明がつくと考える傾向があります。
でも昼間から街中でスマホゲームにうつつをぬかしたり振り込め詐欺の使い走りをしている若者は少なくありません。
保育士や介護士の資格を持っていても離職している人も少なくありません。
コンビニもそうですが、「人手不足」より先に、非正規雇用、低賃金が、根本的な問題としてありはしないのでしょうか?
投稿: たりらりら | 2019年3月14日 (木) 15時07分