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2019年3月10日 (日)

横畠祐介内閣法制局長官は辞職すべきだ

 どんな悪いことをやっても頭を下げるだけで済んでしまう「やりたい放題」の安倍政権のもとでまたまた問題が発生した。

  横畠祐介内閣法制局長官があるまじき発言をしたのだ。横畠氏は6日の予算委で、安倍晋三首相に答弁を迫った立憲民主党会派の小西洋之氏への答弁で、国会の行政監視機能は「このような場で声を荒らげて発言することまで含むとは考えていない」と述べたのだ。

  内閣法制局は政府提出法案に憲法違反などがないか厳重にチェックする「法の番人」と呼ばれ、法律問題で内閣などに意見を述べる立場だ。そのトップが憲法で「国権の最高機関」とされる国会に対し、批判めいた発言をしたのだ。「越権行為」も甚だしい。

  横畠長官は参議院予算委員長から厳重注意を受け、「行政府にある者の立場を逸脱した誠に不適切なもの」と改めて謝罪し、「今後二度とこのような発言をせず、誠実に答弁していく」と釈明した。口先だけの謝罪であるのはミエミエである。

  立憲の杉尾秀哉氏が予算委で、「憲政史上に一大汚点を残した。辞めるべきだ」と迫ったが、横畠氏は「十分反省しているつもりだ。しっかりと職責を果たしたい」と辞任するつもりがないことを表明した。

 横畠氏といえば安倍首相の強い意向を受け、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更に貢献したのであった。そして自衛隊が集団的自衛権を行使して海外に行ける道筋をつけたのだ。この解釈改憲については憲法学者から「違憲」との批判が根強い。

 国会で絶対多数を誇る安倍政権は今回も横畠内閣法制局長官を辞めさせることはない。もし野党が参議院で多数を握っていれば安倍政権もやりたい放題はできないはずだ。絶対多数だからこそあぐらをかいて驕り高ぶることができるのだ。

 来るべき参議院選挙では野党が勝てる仕組みを作って市民と共同して多数を取らなければ、日本の政治はどこまで腐敗堕落するか分からない。無間地獄に落ちて行くだろう。

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コメント

憲法というのは国の権力濫用を縛るためにあるにもかかわらず、それとは真逆に国民の権利・自由を縛るためのものだと勘違いしている総理大臣。
その総理が呼び込んだ法制局長官であることを思えば、やりかねない暴言でした。
しかし、即刻懲戒免職にするべき暴言です。
議会制民主主義の本家などと言われている英国議会でさえ、議員も首相も、声を荒げ、口角沫を飛ばしていることを、この長官が知らないはずはありません。
苦言を呈するのであれば、質問にまともに答えようとしない大臣達に向かって言ってほしいものです。

与党に絶対多数を取らせると確かに政権は安定するかもしれないが、他方、驕りや民意無視が平然と行われることは十分すぎるほど国民はわかったはずだ。それでも来るべき参議院選挙で与党が勝利するとなるともう度し難いとしか言いようがない。何度も言ってきたように我が身に耐え難い不都合が起こらない限り、人間は変化を望まないのである。変化の先に何があるのか確信が持てないからだろう。ただ、安保法制が可決(集団的自衛権の行使が可能)になって以来、各県で自衛隊の募集が難しくなっているそうだ。人手不足もあるが、海外派兵の可能性があるこも大きい。
そうなると私の推測であるが、早晩、徴兵令も政策課題になってくるように思える。その時にやっと与党絶対多数の意味を知ることになるであろう。

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