NHK大河ドラマ「いだてん」の不評は当然
脚本が宮藤官九郎ということで期待されて始まった大河ドラマ「いだてん」だが、視聴率が下がる一方で苦境に陥っているという。
――NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』が放送開始早々、大ピンチに陥っている。2月10日の第6回で早くも一桁視聴率に転落し、第7回、第8回もそれ以下と下り坂を転がっている。(ニフティニュース)――
私は大河ドラマファンなので初回から観ているが前にも書いた様に「面白くない」のだ。その原因は脚本にあると見ている。ドラマの筋、ストーリーが非常に理解しにくいのである。場面がポンポン変わり脈絡がない。
金栗四三は実在の人物だが一般的には無名の人物と言ってよい。だから視聴者が分かるように描いてくれればよいのだが、シーンとシーンをどうつなげていけばよいのか、このシーンは何のためにあるのか・・・・などが見ていて分からないのだ。
また登場人物も分かりにくいし、東京高等師範学校長で講道館創始者の役所広司が演じる嘉納治五郎の人物像もこれまで知っていたイメージとガラッと変わっていた。
記事は次のように書く。――「NHK上層部は低視聴率を良しとはしていない。途中打ち切りの可能性も含めて、善後策の検討に入った。これ以上、視聴率が低下したら、打ち切ったとしても世論は納得するだろうから」(NHK関係者)――
これまでにも半年で途中打ち切りなった「琉球の風」という番組があったそうで、このままいけば同じ運命を辿ることになると言っている。
宮藤官九郎はドラマの展開に遊びを取り入れて面白くしようとしているのだろうが、分かりにくくて面白く感じないから視聴者が離れて行くわけで、私などは初めてのオリンピック参加がどのようにしてできたのかということだけを知りたくて面白くないのを我慢して見ているのだ。
« 3月になった | トップページ | 「落語と漫才、楽しめるのは?」という記事 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「光る君へ」脚本家大石静氏へのインタビューを読んで(2024.07.02)
- 名古屋の「虎に翼」ロケ地(2024.05.31)
- やはり面白くない「光る君へ」 (2024.05.23)
- ポツンと1軒家番組(2024.05.07)
- 相変わらず面白くない「光るの君へ」(2024.03.27)
確かに、まず脚本に原因があるでしょう。
「八重の桜」にしろ「花燃ゆ」にしろ「おんな城主直虎」にしろ、主人公が歴史上の人物としては無名に等しいことを逆手にとって自由闊達な物語を展開すればよかったのです。
ところが、むしろネタ切れ感がありありといいますか、創作力の乏しさをさらす結果となってしまいました。
その点、宮藤官九郎ならばとNHKも期待したのでしょうが・・・
加えて配役も失敗したと言えるでしょう。中村勘九郎のドラマは初めて見ましたが、語りをビートたけしがやっているためか、たけし軍団の「そのまんま東」が演技をしているように思えてなりません。
朝ドラの「あまちゃん」にも登場させたピエール瀧が宮藤は好きなのかもしれませんが、足袋屋のおやじ役には向いていません。
さらに加えて、吉本新喜劇顔負けに大げさに驚いてみたり、やたらと大声を出したりと、いくら大河ドラマとはいえ毎日がいくさのような演出には辟易します。
投稿: たりらりら | 2019年3月 3日 (日) 15時40分