NHK最後の良心」に異常事態という
下記の2通は友人から送ってきたメールである。政府広報機関化したMHKでは安倍政権の意向を忖度して?改革と称して良心的番組を制作できないようにしようとしているらしい。由々しきことである。
その(1)――皆さま (拡散歓迎)
もうご存知かもしれませんが、NHK内で次のような動きが起こっています。
「NHK『最後の良心』に異常事態『ETV特集』『ハートネットTV』の制作部署が解体の危機」 70人超の部員が合同で要望書を提出」
https://www.buzzfeed.com/jp/ryosukekamba/nhk
「ほかの7つの部が、合併やユニットへの横すべりで事実上存続するのに対し、文化・福祉番組部だけは2つのユニットに分割・吸収される形となる。」
「関係者は『局内では視聴率が重視されているが、文化・福祉の番組は必ずしも高視聴率をとれるわけではない。人気番組と並列に比較され、視聴率競争に引っ張られれば、いずれは番組自体が消滅してしまう可能性もある」と危惧する。」
「70人以上いる文化・福祉番組部のほぼすべての職員が『説明に納得がいかない』として、合同で分割への懸念を表明。制作局長宛に説明と意見交換の場を求める要望書を突きつける異常事態となっている。」
皆さま、至急、NHKに意見をお伝えください。
電話: 0570-066-066(NHKふれあいセンター)
FAX:03-5453-4000 (同 上)
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その(2)――公共放送NHKは報道局(ニュース記者、スポーツ・ドキュメンタリーなどの担当ディレクター)と番組制作局(ドキュメンタリー・福祉・科学・ドラマ・歌・古典芸能・幼児番組・Eテレなどを担当する幅広い分野のディレクター)の二つの放送部門から成り立っています。
その中で昔から「NHKの良心」と言われてきた部署は、番組制作局のドキュメンタリー・福祉番組(文化福祉番組部)チームです。「ETV特集」や「こころの時代」「ハートネットTV」「バリバラ(NHK大阪制作)」など、原発問題やアイヌ・障害者などの社会的少数者にも目を配り、優れた番組を生み出してきた、かつて「教養部」と呼ばれていたドキュメンタリストの後継者たちです。
そのNHK最後の「良心」ともいえる「文化福祉部」に外部・内部から解体の動きが報じられました。そして長年この部署で番組を制作し、3年前に定年退職したY氏から緊急メッセージが届きました。
昨日私は東京で公害・環境問題の会議があり、日刊ゲンダイを新幹線の中で広げましたら『スクープ NHK 安倍<遺恨>部署 解体検討』の文字が躍っていました。
Y氏からのメールはこれまで見こともない切迫した文面でした。
Y氏はNHK仙台、NHK東京時代、原発をテーマに何本もの番組を制作してきました。東北Z「原発事故が奪ったものは(2014.6.20)」、ETV特集「終わりなき戦い~ある福島支援プロジェクトの記録~(2015.4.18)、ETV特集「帰還への遠い道~福島・楢葉町 一年の記録~(」2015.9.19)、そしてNHK定年後に現役のディレクターと組んで制作したのが、私も原告である「生業(なりわい)・福島原発訴訟」の原告たちを追ったドキュメンタリー・ETV特集「忘却に抗(あらが)う~福島原発裁判 原告たちの記録~(2018.3.10)」でした。この番組はギャラクシー賞の月間優秀賞を受賞しました。
そしてNHKへ電話での、FAXでの、メールでの、視聴者からのメッセージを発信していただくとともに、できる限りの支援をお願いする次第です。
NHKの「この部署」はジャーナリズムの本筋を守り続けてきただけに、これまで何度も何度も権力側とNHK内の内通者の攻撃に晒されてきました。しかし、その都度、それらの勢力を跳ね返してきた経緯があります。しかし、NHK内部に精通するY氏の極めて苦しげな文面を拝読しますと、今回はただ事ではない!と感じます。
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