限りなく民放化するNHK
いつの頃からか「皆様のNHK」は「バラエティ番組」民放の人気者を呼んでMCに据えた番組を創り始めた。タモリ、明石家さんま、所ジョージ、ビートタケシ、古館一郎、出川哲朗・・・・チコちゃんに出演の岡村隆・・・・枚挙に暇がない。
NHKと言えば遥か昔は民放にはない矜持があった。品があり破目を外さず安心して見られる番組であった。
三つの歌、話しの泉、20の扉、夢で逢いましょう、私の秘密、ジェスチャー、それは私です、 とんち教室、クイズ面白ゼミナール・・・・これらの番組はNHKならではのもので、それぞれの番組に人気者の名アナウンサーがいた。
宮田輝、藤倉修三、青木一雄、高橋圭三、鈴木健二・・・・。
民間放送は若い視聴者の受けを狙って騒々しい、笑いを取ることを主体にした番組が多くなった。これは視聴率を稼がなければならない中でいわば宿命的なことでもあった。さんまやタケシ、タモリなどが民放を引っ張って行ったのだ。
NHKが民放の人気者を取り入れるようになったのは何故なのか。視聴料を徴収しているNHKは視聴率稼ぎをする必要はないはずだ。番組の幅を広げようということなのか?
私などはガチャガチャした民放のその場限りの笑いなど要らない。タモリにしろ所ジョージにしろタケシにしろ、彼らでなくてはならないという必然性がない。番組の作り方を見ている限り他のタレントでも代替がきくのだ。ただビッグネームに依存しているとしか思えないのだ。
NHKの大ヒット作は「鶴瓶の家族に乾杯」がその一つだと思う。鶴瓶の個人キャラクターによって安心して見れおられるものとなっている。また「生活小百科」もよい。
最近のヒットは「チコちゃんに叱られる」だろうか。「ボーっと生きてんじゃねえよ」というセリフはかつてのNHKでは許されなかっただろう。時代が変わったことを印象付ける番組だ。
NHKに望みたいのはバラエティバラエティ番組に独自路線を貫いて欲しいということだ。民放化は止めて頂きたい。人間の品性が向上するような誰もが楽しめる番組を創って欲しいのだ。
大宅壮一が言った「一億総ハクチ化」にならない歯止めがNHKには求められる。
※「白痴」は禁止用語なのか変換できない。
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「教育テレビ」の名称を誰の許可を得たのか「Eテレ」などと変えたあたりから、NHKの民放化は露骨になってきたように思えます。
関東圏以外の方々にはどう感じられるのかわかりませんが、読売グループのテレビ局である「日テレ」からタテ棒を1本抜いただけです。というよりNHKは読売によって柱を1本抜かれたのかと思えるようなみっともない名称です。
そして総合テレビが、タモリをはじめとした、もう十分すぎるほど稼いで芸と言えるほどのものはなくなっているタレント達に高額のギャラを大盤振る舞いする一方で、「Eテレ」は売れなくなったタレントの救済部屋のようになっています。
そもそも東京だけでも何の仕事をしているのかわからない数えきれないアナウンサーがいて、大阪や名古屋でも民放よりも多いくらいいるのに、どうしてつまらないタレントを司会者に使わなければならないのでしょう?
ああいう使い方をするのであれば受信料を3割以上下げてほしいところです。
しかし、それ以上にNHKが悲惨なのは、スポーツ新聞並みか、それ以下の内容になっているニュース番組です。
夜7時の視聴率が年々下がっていると関係者は心配しているそうですが、初場所の稀勢の里はどうなるかが重大項目のニュースをわざわざ見る必要はないでしょう。
投稿: たりらりら | 2019年1月10日 (木) 12時40分
民放の女子アナは昨今、とても美人で色っぽさえ漂わせている女性が多い。天は二物も三物も与えているのではないかとやっかみの一つも言いたくなる。他方NHKはもちろん容姿端麗には多少のこだわりがあるものの、民放ほどではなく、知的雰囲気が重視されているように思う。女性の容姿による就職差別は世間では絶対に存在しする。NHKが今後も特に容姿に拘らないの女性の採用を続ければ、容姿に自信のない?女性には福音であろう。NHKは民放とは違う採用方針を堅持して欲しい。
投稿: Toshi | 2019年1月10日 (木) 11時16分