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2018年12月 5日 (水)

大嘗祭国費支出への疑問に賛成

 秋篠宮さまが誕生日を前にした記者会見で、天皇の代替わりに伴う皇室行事「大嘗祭」について、「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」と述べられた。その考えを宮内庁長官らに伝えたが「聞く耳を持たなかった」といい、「非常に残念なことだったと述べた。

 政府が決定した方針に、皇族が公の場で疑義を呈するのは異例だと新聞は書いているが、私は秋篠l宮のご意見に賛成である。

 前回の大嘗祭では国から皇室の公的活動に支出される公費「宮廷費」約22億5千万円が使われたという。こうした宗教色の強い儀式に公費を支出するのは憲法の「政教分離に」反する。

 秋篠宮さまは天皇家の私費である「内邸会計」で賄うべきだと述べた。内邸費は3億2400万円でとても賄えないというのが政府の考えである。

 大嘗祭には大嘗宮というのを皇居に建てるが約14億円かかり、しかも18日後には取り壊すのだ。なんというもったいない金の使い方かと思う。

 次の大嘗祭には前回以上の出費が想定されるという。秋篠宮さまが言われるように内邸費で賄い簡素にやるというのが常識的な考えであろう。

 昭和天皇は内邸費を積み立ててはどうかというお考えだったというし、高松宮さまは大嘗宮を建てなくてもよいのではと言われたそうだ。秋篠宮の発言も節約が大事ということで立派な考えである。

 22億5000万円の金を必要とするところはいっぱいあるはずだ。金はそちらに回したらよいと思う。

 国家神道の歴史に詳しい島薗上智大学教授は「大嘗祭への公費支出は日本の立憲体制にそぐわない。」と話し、「秋篠宮さまは皇室の神道行事が戦前のように国家行事的な性格を持つことを懸念し、政府や国民に問題提起したのでは」と推し量ったと言っている。

 公費支出で国家行事となるのは安部政権の意図するところだろうが、まっぴら御免である。

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