「ネット依存 悩む学校現場」という記事を読んで
11月1日の朝日新聞朝刊に「ネット依存 悩む学校現場」という記事があった。私も昔教員をしていたので眼を引いた。
最近の子どもたちはスマホを持っていて、インターネットゲームに熱中しているようだ。それで学校も捨ててはおけなくなったのだが、どう指導してよいものか悩んでいるということであった。
私が教員になったころ、大宅壮一氏の「一億総白痴」という言葉が広まった。テレビの普及により、つまらない番組でも誰もがテレビにくぎ付けになるようになったので発せられた警告であった。
教育の現場でもテレビ視聴をどうするかということが問題にされるようになった。テレビを見過ぎると子どもが駄目になると心配されたのだ。
その内にテレビゲームが人気を集め、私の息子もテレビでゲームをやっていた。そのつぎが任天堂のゲームの普及であった。携帯に便利なので大ヒットしたのだ。任天堂はゲーム機によって大儲けをし株価が跳ね上がった。その頃修学旅行にもゲーム機を持ってくる子が多くなった。電車の中でもゲーム機に熱中している若者が多く見られた。
ソニーも追従してゲーム機市場を争ったが、スマホの普及によってゲーム機は廃れて行った。そして今やスマホによるインターネットゲームが幅を利かせている。
私はテレビゲームもゲーム機もインターネットゲームもやったことがない。だから面白さは皆目わからない。ゲームは次々に改良され新しいのが出てくるのでゲームファンには楽しくてしょうがないのであろう。知人の高等学校の先生はゲームにはまって次々に買ってのめり込んでいた。大人も虜になり中毒化するぐらいだから面白いのだろうと推察する。
大人でさえそうなのだから、子どもが虜になるのも無理はない。横浜市のある中学校の調査では、学年が上がるにつれ利用時間がふえ、3年生では4割以上が一日3時間以上オンラインゲームをやっているという
厚生労働省研究班の調べでは「ネット依存」の疑いが強い中高生は全国に約93万人いるそうで、5年前より約40万人増えた。「ネット依存」というとインターネットの様々なジャンルを含むが、多くは「オンラインゲーム」に夢中になっているのだ。
地下鉄で中高生がスマホを操作しているのを見ると、親は大変だろうなと金のことを心配する。自分がスマホを買って毎月の支払いに大変だと思っているからだ。私の知り合いで孫にスマホをほとんど独占されているという人がいる。親に買って貰えないからおばあちゃんのスマホを使いたがるのだ。
経済的事情で塾に行けない子どもがいることが「教育格差」として問題になっているが、スマホを持てない子どもの「スマホ格差」はどうなっているのであろうか。
学校現場に現れる「ネット依存」の「兆候」として、次のように書いてあった。
・授業中の居眠りが多い
・体調が悪そう
・常にイライラしている
・成績が急に下がる
・ネットやゲームの話いがいはしない
スマホの弊害として米国などでも、家族と食事中でもスマホをいじっているとか、家族との会話もスマホを通してやっているということが問題視されていた。
日本でも同じようなことが起きているということを聞いたことがある。
スマホは使い方によっては非常に便利な器具だが、負の側面も非常に大きい器具だ。使い方をよく考えて使うことが大事である。
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