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2018年10月 7日 (日)

何ともずさんなオリンピック予算

 10月5日の朝日新聞一面トップ記事のリードは以下のようであった。

 ――2020年東京五輪・パラリンピックに関わる経費について会計検査院が調べたところ、国の支出は約8000億円で、大会組織委員会が最新の予算として示している1兆3500億円に含まれる経費以外に、約6500億円が計上されていたことが分かった。――

  「オリンピック・パラリンピック大会経費(試算額)の推移と負担割合」を見ると、

  2013年1月(立候補時点)  8299億円

    2016年12月          1兆5000億円

  2017年12月          1兆3500億円

  現時点で明らかになっている額を単純合計すると、今後支出が見込まれるものも含めた全体の経費は約2兆8100億円となると記事は書いている。

  東京五輪・パラリンピック関連費用は3兆円規模になるだろうと記事は指摘している。

  「世界一コンパクトな五輪に」という理念を掲げて招致を実現した東京大会で、上記のように8299億円と試算されていた。

  過去最大の支出はソチ冬季五輪の5兆円、最小はリオデジャネイロ五輪の4100億円(交通機関の整備は含まず)である。

  五輪招致に当たっては、安倍首相は「福島原発は完全にアンダーコントロールされた」と嘘をついた。五輪予算についても、8299億円と節約を表明した。これも真っ赤なウソで、オリンピックのためには金は打ち出の小づちを振る如くどんどん支出が増えている。

  東京オリンピック開催で何もそんなに見栄を張ることはないのだが、森喜朗組織委会長は金を使うのは惜しくはないと述べている。

 日本は災害大国で、東京五輪招致後も次々と大災害が起きている。これからもいつどんな大災害が起きるか分からない。金は大事に使うべきである。当初の試算のように8300億円に抑えるべきである。

 会計検査院はしっかりと手綱を引き締めてもらいたい。

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