期待零の第4次安倍改造内閣
10月2日に第4次安倍改造内閣が発足したが全く期待が持てないどころか先行き不安である。第3次安倍内閣のときには、特別秘密保護法に始まって、集団的自衛権容認の閣議決定、安保法制、道徳の教科化、共謀罪などさまざまな悪法を作った。その上首相自らが関係する森友・加計学園問題をうやむやに終わらせ、この問題に関連して財務省や文部科学省では不祥事が相ついだ。
森友学園の公文書改ざん問題などで政治責任を問われた麻生氏が副総理と財務大臣に留任した。官房長官も菅氏の留任であった。これでは無責任内閣である。
総裁選を戦った石破氏は干されると言われていたが、一人を法務相に起用した。安倍総理は女性活躍社会を標ぼうしているが、大臣になったのは片山さつき地方創生相だけであった。
5派閥で一定の当選回数を重ねた「入閣待機組」が初入閣した。安倍首相は「全員野球内閣」と表現したが、全員野球で目指すのは「憲法改正」であろう。
面白いのは、共産党の小池書記局長が「閉店セール内閣」と批評したことだ。安倍首相の潜在意識の中に「今大臣にしてやらねばひょっとしてもう機会がない」という思いがあったのだろうか。
今回の内閣改造を自民党内からも「またお友だち重用だ」という声が出たそうだが、甘利氏の選挙対策委員長起用や稲田朋美氏の総裁特別補佐、憲法改正推進本部長となった下村博文氏などスキャンダルを抱えた人を復権させたのもお友だち路線である。
安倍首相が一強でやりたい放題にやれるのも、この前の選挙で2/3の議席を獲得したからである。
沖縄知事選では8万票の大差で負けたが、首相は「真摯に受け止め・・・」と発言した。首相の大好きな「真摯に受け止め」は何にもダメージを受けていませんよという誤魔化しである。
野党は参議院選に向けて沖縄のように大同について自民・公明の与党と闘い議席を増やしてほしい。それでなければ安倍首相の思うがままにされてしまう。
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