若者は酒離れなのか?
Yahooニュースを見ていたら、「若者の酒離れ 本当の理由」というAERA.dotの記事を見つけた。若者は酒離れ?と驚いた。以前に「草食男子」という言葉が流行り、若者は恋愛をしないとか、セックスにあまり関心がないとかが話題になった。今度は酒かと思った。
「お酒は健康によくない」「赤い顔で酔っ払うのはカッコ悪い」──。さまざまな理由から、若者の“酒離れ”が進んでいる。厚生労働省の調査によると、飲酒習慣のある男性は「20~29歳」ではわずか10.9%しかないのだという。10.9%は如何にも少ない。
厚生労働省が2016年に実施した「国民健康・栄養調査」の「飲酒の状況」を見ると、若年層になるほど酒を飲まない実態が浮き彫りになるという。
飲酒習慣のある人が最も多いのは、
男性では「50~59歳」の46.1%。
「40~49歳」は37.9%、
「30~39歳」は29.0%。
「20~29歳」ではわずか10.9%。
女性も男性ほど顕著ではないが、やはり減少傾向にあるそうだ。
橋本健二・早稲田大学教授の分析によると、
「非正規で働く若者が増えて低所得のため、酒を飲むだけの余裕がないというのが最大の要因です。酒は飲まなければ生きていけないというものではない。あくまで嗜好品ですから、酒代は真っ先に削られるのです」
なるほど、低所得の若者が増えて、酒を飲む余裕がないのというか。いま、派遣社員やアルバイトなど非正規で働き、極端に生活水準が低い“アンダークラス”と呼ばれる階級が増加の一途をたどっているのはよく知れた話だ。
橋本氏の試算によれば、15年時点でアンダークラスは929万人。労働者の3人に1人が非正規というのが現状で、所得の減少はフリーター化する若年層で著しいという。
私が就職したときは、歓迎会で「お前は酒が飲めるか」と上司から聞かれたことを覚えている。さいわい私は酒が飲め、好きでもあったので、「飲めます」と答え酒を注いでもらった。田舎だったので、酒宴は大事な場所であったのだ。
昔は酒で付き合いをするのは普通のことでいろんな形で酒を飲む機会が多かった。「飲みニュケーション」などという言葉ができたのはバブルの頃だろうか。
それが今は橋本氏によると 「非正規労働者だから、正社員のように同期や上司との強いつながりがなく、会社関係で飲むこともない。シフト制の職場だと労働時間もまちまちなので、みんなが一斉に仕事が終わって帰りに飲むという機会もない。かつて『1億総中流』と呼ばれたころは、日本人の大多数はビールと日本酒を中心とする『酒文化』を共有してきたわけですが、それが崩壊の危機にあるのです」ということだ。
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