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2018年8月 5日 (日)

NHK連続テレビ小説「半分、青い」はドタバタ

 NHK連続テレビ小説「半分、青い」が残すところ2か月弱となった。2日の朝日新聞の文化・文芸欄に「レビュー 朝ドラ『半分、青い』」が載った。従来の「朝ドラ」のイメージ覆す要素も満載で、SNS上でも議論が沸騰しているのだという。賛否両論が飛び交っているということで、 漫画家の海野つなみ氏とライターの田幸和歌子氏がコメントしていた。

 海野氏は「私は楽しんで見ています」と言い、先が読めない面白さがあると述べている。確かに先が読めないところが多く、突然物語が変化していく。

 律が出なくなったのもそうだし、百均の大納言で知り合った森山との突然の結婚や離婚の動きもそうである。

 この朝ドラはこれまでのと違ってモデルがなく、作者北川悦史子氏の完全な創作である。だから自由自在に変化をできるのだろう。

 このドラマが始まった時からそうであったが、ドタバタ喜劇みたいなところがちらつく。秋風羽織のキャラクターもそうであったが、最近では百均オーナーの三姉妹の言動が非常にオーバーで吉本喜劇みたいだ。結婚式で祭壇を倒してしまうところなどその典型であった。

 鈴愛の言葉が子どもの時からため口なのもずっと気になっている。子どもの頃はまだよいとしてもいい大人になっても、母になっても年上の人にため口で話しているのは頂けない。家庭教育はどうなっているのだと言いたい。

4日はとうとう鈴愛と涼太は離婚してしまった。鈴愛が「愛している。好きで好きでたまらない」と言っているのに、涼太は受け入れず自分のやりたいことをやろうというのだ。可愛い娘と奥さんがいてそんな身勝手な離婚などあり得ない。第一、映画監督と家庭が両立しないとは絶対にない。

 娘もあっけらかんとして「お父さんにふられたのよ」と言っているが、それもおかしい。あれほどの娘ならかすがいになるはずだからだ。

 田幸氏は、「私は恋愛部分よりも、描かれる時代に注目している。日本が失速していくその先の時代をシビアに描く」と言っているが、時間の進み方が非常に速く、子どもが生まれたと思ったらすぐに4年も経っているなど、ドラマの随所で時間をすっ飛ばしている。

 だから高度成長期終わりから平成の景気低迷の時代を描けているとは思えない。深みのないトテンパタンのドラマである。面白いと感じている人たちは何をそうか感じるのであろうか。私はツイッターをやらないのでSNS上での議論は全く蚊帳の外である。

 前から面白くないドラマだということを書こうと思っていたが丁度良い機会だと思って書いた。 

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