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2018年7月12日 (木)

自民党のノー天気

 西日本を中心に降り続いた記録的大雨は、7月9日になって「平成30年7月豪雨」と名付けられたそうだ。確認された死者の数は、11日の夕方178となっている。安否不明者も多く、今後さらに増えるのはまちがいない。

  立憲民主党の枝野幸男代表は、「東日本大震災に次ぐ大規模災害だ」と述べたが、未曽有の豪雨災害である。東日本大震災の時は「想定外の」と言われたが、今回も「想定外」だといいたいのであろう。

  大雨特別警報が11府県にもわたって発令されたことは前例がないし、避難指示対象は83万9289世帯・187万8007名、避難勧告対象は101万4930世帯・232万1947人にも及んでいたのだ。

  気象庁はすでに7月5日午後2時に東京と大阪で異例の緊急会見を開いて警告していた。この時点で8日午前まで豪雨が続くだろうと報じられていた。

  同じ5日夜、赤坂の衆議院宿舎で“宴会”が開かれたというのだ。2013年4月から始められた自民党議員の有志による「赤坂自民亭」と銘打つ会合だという。特別ゲストとして安倍晋三首相が招かれた。

  その「赤坂自民亭」の楽しそうな写真を2枚添えて、西村康稔官房副長官は5日午後10時2分、SNSにアップした。

  「今夜は恒例の自民亭。衆議院宿舎の会議室で、月一回食べ物やお酒を持ち寄り、党幹部と若手議員のざっくばらんに話す懇親会。選挙区の悩みを相談したり、地元の名産PR。今日は、安倍総理、岸田政調会長、竹下総務会長が勢揃い。和気あいあいの中、若手議員も気さくな写真を取り放題!正に自由民主党党。」と、るんるんの気持ちをツイートしたのだ。

 この投稿の主西村氏は、官房副長官として平成30年7月豪雨非常災害対策本部の会合にも参加。要するに政府として災害に責任を持つ立場なのだ。また第2次安倍内閣、同改造内閣、第3次安倍内閣で防災担当の内閣府副大臣を務め、安倍政権における“危機管理の専門家”としてのキャリアを積んできた。

  「『命を守る防災・危機管理 その瞬間、生死を分けるもの』(プレジデント社)という著書もあり、同書の帯に安倍首相が『大雪、土砂災害、火山噴火……。数々の災害に、彼が最前線で指揮を執ってくれた』と推薦コメントを寄せている」そうだ。(東洋経済)

 自民党は安部1強で君臨し、やりたい放題、言いたい放題で麻生財務相などは何度も放言をしているが平気の平左である。それほど強いので西村氏も調子に乗ってしまったのであろう。しかし、ネットでは大きな批判をあびたといわれる。批判されるのは当然である。

 防災のエクスパートを自他ともに認める西村氏ともあろう人が自慢して軽々しくツイートしたのだ。それも大豪雨の特別警報が出ている最中にだ。

 菅官房長官は「やるべきことはやっている」といつもの通りの発言をした。安倍首相は外遊を取りやめ、岡山県を視察したが、それがやるべきことはやっているということなのか。

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