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2018年7月16日 (月)

知らなかったバナナの優れた効用

 林修の「今でしょ、講座」でバナナがもつ凄い効用について知った。私の子どもの頃バナナは貴重品で、病気になった時見舞いに貰って食べたときの美味しさは忘れられない。

  戦後バナナが出回るようになってよく食べていたが、この15年ぐらいは余り食べていない。バナナがよいことは知っていたが太ると思っていたのだ。ところがこの番組を観てバナナに対する見方が変わった。

 バナナは高血圧と血糖値改善になり、血管を老けさせない。脳を老けさせない。質の良い睡眠がとれるというのだ。解説をしたのは東京女子医大主任教授の市原淳弘先生である。

 バナナは高血圧によい。それはバナナには「カリウム」が多く含まれているからだ。バナナにはアボカド、ドリアンに次いでカリウムが多いのだ。

  最新の研究でわかったことは、カリウムが脳卒中のリスクを低下させるということだ。

  アルバートアインシュタイン医科大学で、2014年に9万人を対象にした研究をした。分かったことは、カリウムを多く摂ると脳卒中のリスクが12%低下したというのだ。

  また、アラバマ大学の最新の研究では、カリウムを多く摂ったマウスは脳卒中の原因になる動脈硬化が改善したという。 

  塩分は高血圧の大敵と言われるが、それは塩分を取りすぎると、血管の中に水分が増え、血管に掛かる圧力が高まることによって高血圧になる。カリウムは塩分を尿から排出してくれるのだ。

  バナナは朝食で食べるのがベストだという。1つは朝は血圧が高くなるからだ。もう一つは後で取りあげる睡眠に効くメラトニンを作るのに朝食べるのがよいのだという。

  バナナと小魚を一緒に食べると、カリウムとカルシュウムの相乗効果で血圧によいそうだ。

  バナナは熱したり、冷凍したり、乾燥したり、生で食べたりできるが、カリウムを最大限に摂れるのは乾燥バナナだそうだ。東南アジアで作られた乾燥バナナを買えばよいが、簡単に作ることができる。バナナをスライスして外干し用のネットで2日~4日干すだけだという。

  バナナを冷凍するとアイスクリームのような食感になるが、冷凍によってポリフェノールが増えるという良い効果があるそうだ。このポリフェノールは脳の血管などの炎症を抑えてくれるのだ。

  東南アジアなどではバナナをテンプラにして売っているが、加熱すると腸内環境を整えるオリゴ糖が増えるのだという。私もバナナを買って来て電子レンジで温めてみたら1分20秒もやったので、皮まで煮えてしまったが、皿の上に蜜がたまりバナナはものすごく柔らかくなって甘みが凄く増していた。ただ熱し過ぎはビタミンなどを破壊する恐れがあるそうだ。

  パン食が好きな人には、トーストにスライスしたバナナをのせ、シナモンを振りかけると相乗効果で血管によいという。シナモンは血管を老けさせない抗酸化力がトップクラスだそうだ。

  バナナにはブドウ糖、果糖、ショ糖が含まれるが、果糖は食べた後すぐには血管に行かない。ショ糖は直ぐ血管に行きエネルギーとなる。マラソンなどエネルギーが欲しい時にはよいが、急激に血糖を上げる糖なのだ。

 余った糖は肝臓の中で中性脂肪に変るが、バナナの糖はエネルギーに変りやすく、脂肪になりにくいのだ。

 ナは日が経つと黒くなるが、黒くなったバナナの糖はショ糖が減って果糖がふえているから血糖値をあげないそうだ。

  血糖の上がりやすさを数値化したGI値によると、黒くなったバナナは30で、黄色いバナナは55である。ちなみに白米は84、うどん(生)は80である。

  黒いバナナはもう一つ利点がある。それは酵素の量が大幅に増えることである。酵素は大切なものだが、加齢とともに減ってくる。それバナナが有効だという訳だ。

  酵素はがん細胞の周りの新生血管の働きを抑えてくれるのだ。その他にも酵素は記憶に関わる神経細胞で働くという。

  このバナナの酵素はバナナが黒くなっていく斑点、シュガー・スポットに比例する。バナナのシュガー・スポットが50%ぐらいになった時が食べごろだそうだ。だいたい6日か7日ぐらいでそうなるようだ。そのとき酵素が大幅に増えているのだ。

  バナナが黒くなると甘くなるというのはよく知られたことだが、酵素のことは知らなかった。

  バナナにはまだ良い点があって、バナナのトリプトファンが脳内のセロトニンというホルモンを増やすことだ。セロトニンは幸せホルモンと呼ばれ、脳にリラックス効果をもたらすそうだ。

幸せを感じる人は寿命が長いのだそうだ。幸せを感じる生活では、心臓病・脳卒中・癌などの発生率を減らし長生きするという報告があるという。

  幸せホルモンのセロトニンを増やすトリプトファンは大豆・乳製品・穀物などにもふくまれている。ではなぜバナナがいいかというと、バナナにはセロトニンンを作るのに必要な栄養素のトリプトファンとビタミンB6と炭水化物があるからだ。

 最後に睡眠との関係であるが、心地よい睡眠に入るにはメラトニンが大きな役割を果たしている。そのメラトニンを作るのがトリプトファンが助けたセロトニンによってメラトニンが作られるのだ。しかしそれには時間がかかる。それでバナナを朝早く食べると寝る頃にはメラトニンができているという訳だ。

 メラトニンは太陽光を浴びるとよいので海水浴の後などでよく眠れるのはそういう訳だ。メラトニンの睡眠効果は自然な眠りと言われている。

 バナナは朝食べるのが効果的で、1日1本~2本だそうだ。

 

 

 

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