ー面白かった「AI vs 教科書が読めない子どもたち」―①―
本屋に行って「こんぴら狗」という絵本を探していて、偶然に「AI vs 教科書が読めない子どもたち」という本を見つけた。どんな本かなと思って「はじめに」を読んでみたら面白そうだったので買った。
イオンラウンジでコーヒーを飲みながら読み、帰りの電車でも読んだ。この本は数学者の新井紀子氏によって書かれたものである。新井氏は国立情報科学研究所教授で、2011年から人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」のプロジェクトリーダーを務めている。
東大入学挑戦ロボットの存在は、テレビで取りあげられたこともあって知っていたが、詳しいことは知らなかった。ただ話題として知っていただけだ。
「はじめに」を読み始めたとき、まず気が付いたのは、分かりやすく易しい文章表現であった。私が若い頃は難解な文章が多く、また、難解な文章がよいのだとされていたように思う。そうした傾向に疑問を感じ、かねてから文章は易しく分かりやすく書くべきだと思っているので、新井氏は数学者なのに勝れた言語能力の人だと感じた。
読み進めていって、当然専門的な事柄については理解できない部分もあった。特に私は数学が大の苦手で、数字を見ただけで、アレルギー反応を起こすほどだ。小学校の時約分や通分も出来なかったし、高校のとき微分積分は皆目分からなかった。大学入試で苦労したのも数学が駄目であったからだ。
それに対して、国語は何の苦労もなかったと言っていいくらいだった。社会も歴史も好きであった。数学は駄目だったが、電気などには興味を持っていた。それで、パソコンに飛びついたのもMSドスの終わりの頃であったし、インターネットも最初からやっていた。
ただシステムのことはほとんど分からず、ある程度の動作不良などは対処できるが、レジストリなどが絡んで来るとお手上げである。しかし、取り残されないようにパソコンの進歩にくっついてきた。
だから最近やかましく言われ出したAIについても関心があり、その鮮やかな進歩には驚いていた。
最初はAIがチェスでが名人を負かし、次いで碁でも将棋でも同じことが起こった。また掃除機のルンバやスピーカーのようにAIを組み込んだものが出現した。そしてルンバは我が家でも活躍している。自動車の自動運転技術も大きな話題となった。AIを組み込んだロボットも受け付けとか介護施設とかで活躍している。
NHKで特別番組としてAIが取り上げられたことが今年あった。そのシリーズも見たが、私の中のAIの世界はAIでバラ色の未来であった。やがてAIが人間のような知能を持つのだろうと思っていた。ところがこの本を読んで私のAI観が覆されてしまったのだ。
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