鳥の習性、 コサギとスズメ
早朝、いつものウオーキングをしていて、山崎川の左右田橋の南に差し掛かったらバシャバシャという音が聞こえた。「何だろう?」思って川を覗くと、コサギが2羽とウが1羽いて、コサギがウを追いかけていた。
碁のことを「烏鷺の闘い」というように、真っ黒いウはまっ白いコザギと対照的である。ウの行くところをコサギが先回りしたり、周りに行ったりしているのであった。
ウが魚を取るとき水にもぐって行くが、他の魚が逃げるのでコサギはそれを狙っているのだ。
コサギを見たいと思って毎朝探していたが、この3か月余り全く見なかった。久しぶりにコサギを見たので嬉しかった。
昨年までは左右田橋の南の浅瀬でコサギをよく見かけたのだが、今年はこれまでに1回見ただけであった。
この朝は下流からウを追いかけて来たのであろう。ウはサッと水にもぐったり、水面すれすれに素早く飛んで行く。コサギはそれを少し高いところを飛んで追いかけるのだ。しばらく見ていたら下流へ飛んで行ってしまった。今朝は運がよかったのだ。
それにしても、コサギはどうやってウがいるところで魚が取れると学習したのであろうか。DNAの中に組み込まれているのであろうか。不思議である。ウの方はそんなコサギを煩がる様子は見られなかった。
帰り道、田辺公園にさしかかったら、道沿いにある鉄パイプの低い柵に、スズメが6羽ほどとまっていて、傍を低く飛んでいるスズメも3~4羽いた。
その鉄の柵では、毎朝一人の高齢の男性が腰を掛けて餌をばらまいている。今朝はまだ男性はきていなかったが、スズメはもうすぐ男性が来るのを覚えていて待っているのだと思った。
この場所では男性が餌を撒くと、カラスとスズメが集まって来て拾っているが、カラスは男性の手に止まって餌を食べることもある。さすがにスズメは用心深いのか近くまでは行くが、手には止まらないようだ。
以前、イギリスのロンドンの公園に行ったとき、男性がスズメを呼んで手に止まらせて餌を与えているのを見たことがある。ヨーロッパのスズメは人間が害を与えないことをよく知っているのだ。
日本のスズメは、歴史的に害鳥としていじめられてきたので、DNAに人間には気を付けろというものが組み込まれているのであろう。でも、学習によってこの人は安全だと思うようになったようだ。
誰も教えないのに習性が受け継がれて行くのはDNAに組み込まれて行くからだと思う。
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